HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

🇲🇦モロッコ(2022.10.19~2023.1.9)

モーリタニア入国(Guerguerat ڭرڭورات مغربية→Nouadhibou نواذيبو)

モーリタニア・イスラム共和国が正式名称。 しんどかった。のっけからしんどかった。 入国するのに30日間の旅行ビザ55ユーロ=7700円。自分はこれを550ディルハムで支払えると思っていた。実際にモーリタニアに入った人に尋ねると支払うことができたというの…

どこに幸運が隠れているか分からない(Bir Gandouz بئر كندوز→Guerguerat ڭرڭورات مغربية)

モロッコの国境まで到着し、その直前のガススタンドでテント泊することになった。ガススタンドのカフェや売店でいつものようにホブズ(パン)を購入しようとすると売り切れだという。まだ午後の2時前だというのに。。 仕方がないので1kmくらい歩いたところ…

仲間と自分(Unknown→Bir Gandouz بئر كندوز)

仲間と走行を始めて3日目。自分はこれまで他人との接し方がとても緊張していたなあと思う。いつも何か気を回さなければならない。が、元来ぼーっとしていて気の効く人間ではないので、無理にやろうとしてもその気持ちは空回りして失敗して、たいてい自分は…

サハラ人(Dakhla الداخلة→Imlili إمليلي)

何人ですか?と尋ねれば「サハラ人」だと答えるガススタンド勤務の彼ら。今晩の野宿場所となったこのガススタンドのカフェで休憩していたらお茶やタジン鍋をご馳走してくれた。 この西サハラはモロッコが実質的に管理していて、モロッコからするとこの地域も…

旅人達と合流する(Dakhla الداخلة)

月明かりでほんのり明るい夜のキャンプ場。今日の一日を共にしたイタリアのフェデリコが別れ際「君の投稿が好きだよ」と伝えてくれた。「君は自分が感じたことをちゃんと書いている」と。彼は繋がったインスタグラムの投稿を見てそう言ってくれた。ぼくはい…

黙々と走り続ける(Fishing Village L'Bir قرية الصيادين البير→Dakhla الداخلة)

変わらずに電源とネットを取れるカフェにたどり着くことを目指して走るが、西サハラでは地図上で孤立したレストランやカフェを見つけて行ってみてもひたすら簡素な設備のみでネットは置いてない。まとまった街中以外では皆無。まあ必要なさそうだものな。そ…

ひとり(Boujdour بوجدور→ Fishing Village L'Bir قرية الصيادين البير)

ガススタンドに滞在させていただいた一週間が明けて移動再開。更に海沿いの道を南に進む。ほぼ何もない道を150km近く走った。 警察に止められてパスポートチェックが入る。迂闊に警察官の前で写真を撮るのはお咎めがありそうなの控えているけれど、こっそり…

優しい人と出会うために困ってる(Boujdour بوجدور)

この居心地の良いガススタンドには結局、一週間も滞在させていただいた。明日からはガススタンドのリーダーのハサンが家族と旅行に行ってしまい、ぼくが滞在するのは都合が悪くなる。ぼくはぼくで同じ場所に一週間立ち止まり、書く作業に行き詰まりを感じた…

一ヶ月ぶりの再会(Boujdour بوجدور)

自分の家であるかのように居心地の良いガソリンスタンドで、引き続き一日中ゆっくり作業をさせていただく。 二つ目のSNS投稿を終えた。今回は旅の中での出来事だったし割と理解されやすく簡単なものだった。それでも丸2日間かけないと2000文字くらいの投稿文…

結果が得られなくても作る(Boujdour بوجدور)

自分の家であるかのように居心地の良いガソリンスタンドで、引き続き一日中ゆっくり作業をさせていただく。 昨日投稿が完了し、もう2本作りたい。ここまで投稿を一つ作成するのに1週間近くかかっているのだけど、作業に集中できる今なら一本数日くらいでな…

本気で書いたものを見せるのは怖いもの(Boujdour بوجدور)

自分の家であるかのように居心地の良いガソリンスタンドで、引き続き一日中ゆっくり作業をさせていただく。 今日は3日間くらいかけてようやく一本、SNS用の文章を書き終えて投稿した。海外を旅しているのにほぼ自分のブログについて書いてるだけという自分…

わいわい(Boujdour بوجدور)

自分の家であるかのように居心地の良いガソリンスタンドで、引き続き一日中、ゆっくり作業をさせていただいている。 ぼくは書く作業がとても遅いし出来上がったものは自分的にとても良いものとはなかなか思えないのだけど、自分の下す「良い」とか「悪い」と…

2年に1度の赤い砂嵐(Boujdour بوجدور)

今日も引き続き作業のために滞在させていただいた。途中ふといい考えが思い浮かぶ。 ぼくは高校球児だった頃に憧れていた人から能力のない人間だという烙印を押され、実際に何も結果が出なかったあたりからずっと自分で自分を能力のない人間だという自己認識…

居心地の良いお家(Boujdour بوجدور)

昨晩流れ着いたこのガソリンスタンドは自分の想像を超えて理想的なスペースだった。 その最たる理由は この様に自分の部屋の様に体勢を変えながら作業ができる点。 この状態で電源もWi-Fiも完備である。 これは並大抵のカフェやレストランには真似できない。…

祈って辿り着いたガソリンスタンド(Lamsid لمسيد→Boujdour بوجدور)

クリスマスだけど平常運行のモロッコ。日本や欧州とギャップのあるモロッコの平熱感を楽しみながら今日も行く。 ・ ボジュドゥールBoujdourに到着。次国モーリタニアまでにある大きめの町はここを含めてあと2つ。 ここでは先日出会ったアフメッドさんが住ん…

19歳のアマズィア自転車旅人(El Marsa→Lamsid لمسيد)

この日印象的な出会いはガソリンスタンドに置いてあったこちらの自転車から。この古めの自転車と出来合いのものではないアイテムをかき集めている感じに唆られた。 自転車の主に会ってみようと思って待っていると、やってきたのはやっぱり爽やかな青年だった…

町中テント泊(Laayoune العيون→El Marsa)

昨日に引き続き作業中心の作戦。15時くらいまでレストランで作業してから少しだけ移動してまたそこで居座れる場所を見つけに行く。今日もまた少しの移動になった。 同じ場所に滞在する方が作業する時間は確実に取れるかもしれないけれど、さすがにご迷惑な感…

活気あるレストランでたらふくご馳走になる(Laayoune العيون)

1日50km以上の走行を目標としてきた中、コンスタントに60km以上を走行し、ここ5日間では550kmほど走ってきた。 おかげでモロッコ滞在期限の満了までかなり余裕ができた。遅れていたブログの更新分を取り戻すため、移動よりも落ち着ける場所の発見を…

私が伝えられること(Tarfaya طرفاية→Laayoune العيون)

今日からGoogleマップ上で「西サハラ」と表記されている地域に突入した。しかしここは実質的にモロッコの支配地域になっていて事情が複雑である。ひとまず、このブログのカテゴリーには「モロッコ」と「西サハラ」の両方をつけておくことにします。 とりあえ…

テントのすぐ横で眠る男(Akhfennir أخفنير→Tarfaya طرفاية)

いつも出発前にグーグルマップで夜に作業ができそうな5~60km先のカフェやレストランやガソリンスタンドに目星をつけてそこに向かうのだけど、このあたりは道路上にぽつんと建っているような建物の中にWi-Fiがない。結局100kmくらい走って大きな町まで行かな…

小さな喜びを楽しめる(Tantan طانطان→Akhfennir أخفنير)

路上でジャンダルムリGendarmerieという国家憲兵隊の人に呼び止められた。 ここまで旅したヨーロッパ圏及びトルコ、その色々な国でこの国家憲兵隊の人たちを見かけてきたけれど、いずれの国でも警察官は併存していて、この国家憲兵隊との役割の違いははっき…

疾走150キロ(Tagant→Tantan طانطان)

今日は150kmを走った。モロッコに入って一番長い距離を走った。快走だった。 走っている途中と走った後の感想動画。 長い距離を走れたということはそれだけ環境が楽だったということでもある。この日の道は平坦だったし、風も少なかった。かけた労力としては…

気さくなメカニックとタジン鍋を囲む(Igiouaz→Tagant)

地図で泊まり先として目星をつけていたガソリンスタンドはずいぶん古いshell。ここにはネット環境なんてないかなあ、、、 と思ったら、あった。すかさず寝る場所も相談する。 野球帽を被った、笑顔で気の良い雰囲気のおじさんがやってきた。車やバイクをいじ…

爽やか警察官に助けていただく(Tizgui تيزغي→Igiouaz)

エストルとイネスとの3人旅はとても楽しかったので一人になるのが寂しく感じられるかな〜と一瞬思ったけど、すぐに切り替わった。これが自分の平常運行、本来の在り方。また行く先で素晴らしい人と出会って楽しめば良い。こうやってすんなり切り替えられる…

スペインの馬使いと3人旅(Akka أقا→Tizgui تيزغي)

スペインからの自転車旅人との出会いから別れまでのおよそ24時間3人旅の様子。長い記事になりました。 ・・・ 今日はものすごい突風だ。 もう、平坦な道でも手押しで進むしかない。今日はちょっとしか進めなさそう。 と、その時、ぼくの近くに車が停車し…

夜な夜な漂着ガススタンド(Tata طاطا→Akka أقا)

ホテルでのんびりしていたので出発時間が遅くなり、向かい風で走行は遅くなり、目的地に到着する20kmくらい手前で日が暮れてしまった。 暗くなると星がよく見えた。作業と移動で忙しさに追われている感があるのでこういう時はゆっくり星を見ながら歩くのが良…

未熟で、間違えても、護られる(Tissint تيسينت→Tata طاطا)

もう夜の10時。すっかり暗くなっている中、ぼくは作業したカフェのおじさんが教えてくれた廃屋の前でテントの準備をしていた。 すると、それを見ていた男性が「ノー、ノー、ホテル、ホテル」と言ってくる。頑張って単語レベルのフランス語で「お金がないから…

スカーフの贈り物(Foum Zguid فم زڭيد→Tissint تيسينت)

ティッシントTissintという村に到着した。家々の背後に聳え立つ岩山がすごい。 ここの村でWi-Fiを取りながら泊まりたかったけれど、どのカフェやレストランにもない。そうして見回っているうちにカフェの席に座っている男性の一人に声をかけられて「まあ座り…

カフェのウェルカムお兄さん(Bou Rbia→Foum Zguid فم زڭيد)

今日はFoum Zguidという町で走り終えることにした。 ここの町のカフェにはWi-Fiがある。数日できなかった作業をがんばるチャンス。 Wi-Fiを借りたカフェで働くオマルOmarという人が良い人だった。テントを張れる場所を相談すると「大変なんだな」という感じ…

バイク屋さんのガレージに泊まらせていただく(Zagora زاڭورة→Bou Rbia)

日が沈んだ頃にたどり着いた集落のような場所はゴーストタウンじゃないかと思ってしまうくらい人がいるかどうか怪しかった。とはいえ近くにはもう人が住んでいると思しき場所もないので、今日はここの誰もいない空き家の壁際で風をやり過ごしながら野宿をす…