HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

居心地の良いお家(Boujdour بوجدور)

昨晩流れ着いたこのガソリンスタンドは自分の想像を超えて理想的なスペースだった。

その最たる理由は

この様に自分の部屋の様に体勢を変えながら作業ができる点。

この状態で電源もWi-Fiも完備である。

これは並大抵のカフェやレストランには真似できない。

そして、何より温かいスタッフたち。

起き出した僕を「ブロ(Bro=兄弟)」と朝食に呼んでくれたのは3人のスタッフの一人モハメッドMohammed。ちょっとヤンキー臭のする物静かな青年だが「食べろ食べろ」と積極的に合図を送ってくれた。

お昼頃、モハメッドと交代で勤務に着くのはアブデラティフAbdellatif、アブドと呼ばせてもらうことに。

アブドは3人の中で一番英語が話せてく人懐っこく、よく話をしてくれた。普段は一人だけでの勤務になる夜勤時も「今日は君がいるから楽しいよ!」と言ってくれる明るさで、スマホを駆使して色々なアマズィア(ベルベル人)の文化やこのサハラ地域とモロッコ本国の違い、彼らの言語など色々と教えてくれた。

そして昨日僕を迎えてくれたハサンHassan(写真中央のキャップを被った人)。彼がこのガソリンスタンドのスタッフのリーダー。ぼくを目が合う度に必ず笑顔で話をしてくれる安心できる人だ。

自分にとっては何から何まで良い環境なので、自分はここで溜まっている作業をできるだけ進めようと思った。たくさん走ってきたおかげで出国期限まではまだ余裕がある。

お昼になったらアブドが昼食の準備に取り掛かる。

設備はとても簡素な中で調理してくれていた。

お昼のガミラ。出来上がると「ヒロ、食べるよー」とパソコンに向き合っている僕のことも呼んでくれた。ゆっくりと煮込んだラム肉のガミラとホブズ。

1日5回のお祈りをするハサン。

ガソリンスタンドのすぐ目の前は大西洋。日の入りが綺麗に見える。釣り禁止の看板が立っている向こうで釣りをしている人がいっぱい。

地元の人の古めのバイクはいつの時代のものだろう。

「クロワッサン食べるよー!」とハサンがおやつまで買ってきてくれた。お茶を淹れて美味しくいただきました。

ぼくは早食いなので人のものまで食べてしまいそうだから気を使ってゆっくりしているとハサンやアブド「食べれ食べれ」とどんどん推してくれた。

夜にまたアブドが夕食のガミラを作ってくれた。

今度は鶏肉のガミラとホブズ

ぼくにとって最高に素晴らしい環境でこんなにたくさんご馳走してくれて、これまでで一番、理想的な環境ではないかと思う。やっぱり昨日のぼくの言語化できないコツを掴んだ引き寄せはうまく行ったのだろうか?

兎にも角にもスタッフのみんなに心より感謝である。