HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

Entries from 2022-11-01 to 1 month

モロッコ残り48日間2400km完走の為に(Tikaabine تيكعبين→Idelsane إدلسان)

今のぼくは行きたい場所を全てクリアしようとした場合、残り2400kmを走り抜かなければならない。 ぼくが継続的に安定して進めるのは1日50km。残り滞在日数48日。ちょうど2400kmでギリギリいっぱいなのである。これは焦る。なぜならここに色々なイベントやア…

山間のホテルの方に助けていただく(Tizi N'Tichka تيزي نتيشكا→Tikaabine تيكعبين)

寝袋の収納袋が破れていて、このままではどんどん裂けていってしまう一方だった。以前から何度か糸のみで修繕はしていたのだけど、寝袋を収納する度に破けてしまう。そこで今回は、もう使わない服を切って当て布とし、縫い付けた。 この作業に思ったよりも随…

山は疲れるけれど嫌いじゃないよ(Douar Egmire→Tizi N'Tichka تيزي نتيشكا)

今日の道の大半はアトラス山脈の山登り。つまり自転車から降りてただ押す。体力的にはもちろん普段より堪える。けれど嫌いじゃない。2〜300mくらい登った位置に道路があるのを確認してもげんなりしたりせず「嫌いじゃないよ」と呟いた。 なぜなら山は気持ち…

鍵はこのガラクタだった(Talbanine تلبانين→Douar Egmire)

気合、根性、という我が初期装備。それを10年間くらいの間、私はただのガラクタでしかないと思い続けていました。ここで「気合い、根性」と呼んでいるものは、才能や能力に恵まれていなくても泥臭く頑張ることとか、大声を出して心のエネルギーを補充するこ…

やっぱアマズィア違う。。(Marrakesh مراكش→Talbanine تلبانين)

自分は国際的な話題になるとよく出てくる「○○人は優しい」とか「△△人はケチくさい」とかいう国籍で人を括る話は基本的に個人の感想を域を出ることは絶対にないと思っていて、自分が語ることを求められた際にはその大きすぎる主語を語るに足る経験は持ち合わ…

痛みから昇華された優しさ(Sidi Bou Othmane سيدي بوعثمان→Marrakesh مراكش)

マラケシュの中心部、たくさんのお店が並ぶメディーナ(モロッコの都市では共通して古い市場がある場所というイメージ)を小一時間ほど歩いた感想です。後ろ向きなことを書きます。しかしこれはものすごく特殊な環境に身を置く自分の完全オレ仕様の感想なの…

頼もしき22歳の青年(Skhour Rhamna صخور الرحامنة→Sidi Bou Othmane سيدي بوعثمان)

夕方ごろにたどり着いた町で彷徨っていた。 ヒッチハイク中の人々の中にこちらに向かって笑顔でサムズアップをしてくる青年がいた。その雰囲気は他と違って明るさがあって純粋に友好的であり、礼儀正しさと頼もしさのような雰囲気も滲み出ている。彼がアシュ…

自分の考えを言葉にする(Khemisset Chaouia الخميسات الشاوية→Skhour Rhamna صخور الرحامنة)

8時くらいにようやく日が昇ってくる。霧がかかっていてけっこう肌寒く感じる。 無性〜に気分が悪い。お腹が空いているわけでもなく、体力的に疲れているわけでもない。病み上がりといえば病み上がりだけど体調は悪くない。ただ、嫌な感じがする。モロッコで…

久々にゆっくりして思うこと(Casablanca الدار البيضاء→Khemisset Chaouia الخميسات الشاوية)

道路脇のちょっとした林。周囲は農地として使われているっぽい土地がただただ広がっていて、まあ別段素敵な景色というわけじゃない。ただ、あまり車も人も通らないので落ち着く感じがする。アズィズさんの家を暗いうちに発ってまだ日も登っていない寒い早朝…

ご一家の夕食と誕生日祝いに混ざる(Casablanca الدار البيضاء)

カサブランカ二日目。まずは一番押さえておきたい黄熱ワクチンを打ちに行きます。 行ったのはここ。 モロッコでは旅行者用のワクチン接種場が病院内にちゃんと用意されていました。 こちらが施設。 摂取はものの15分程度で完了。料金222ディルハム(3175円)。…

カサブランカでやること早く済ませたい(Bouznika بوزنيقة→Casablanca الدار البيضاء)

カサブランカでの用事は買い物と黄熱ワクチン。それ以外はスルー。とっとと用事を済ませて美しいアトラス山脈やサハラ砂漠でも拝みに行きましょうぜ! というわけで、ほぼ回復してくれた身体で50kmを駆けました。深呼吸しようもんならすぐにゲホゲホ言ってた…

旅のワクワク感を思い出す(Bouznika بوزنيقة)

やっと体調がちゃんと回復してくれた。55%→75%くらい。全快ではないけれどここまでくればかなり動ける。頭や喉や鼻や関節、全てがだいぶ楽。 とはいえ、病み上がりで本調子とは言えないので、昨晩とはまた別のガソリンスタンドのカフェで作業と一休みするこ…

全く旅を楽しめない(Temara تمارة→Bouznika بوزنيقة )

昨晩出会った「地獄の仏」ことアミンヌの差し出してくれたシロップ及びビタミンCのおかげが大きいのか、寝起きには咳が激減してしていた。体調は55%くらいになった感じ。でも頭痛と鼻づまりと体全体のだるさはまだガッツリ残っている。熱は初期から一貫して…

地獄に仏(Salé سلا→Rabat الرباط→Temara تمارة)

体調の回復具合は前日比+3%といったところ。50%(昨日)→53%(今日)という感じ。ぶっちゃけ変化なしと言っても良いくらい。 正直さらに休みたいけど先方のご都合的にそれは出来なさそうに思われたので出発した。突然の見ず知らずの外国人に3泊4日間もケアして…

続・風邪気味につき寝込む(Salé سلا)

朝起きて体調を自己調査。30%(昨日)から50%(今日)くらいに回復した。モロッコは旅してみた印象、タフな環境なので今この安全な場所で80%くらいまでは治って欲しいというのが正直なところ。 ダメ元でもう一泊できないか頼んでみた。するとお父さんは怪訝な顔…

風邪気味につき寝込む(Salé سلا)

まだ終わりきっていない作業のため、昨日に引き続きお家に滞在させていただいた。 しかし、先週から続く咳き込みから始まった症状がキツくなってきた。 咳はずっと止まらない。それに加えてじんわりと頭痛がする。喉が痛くなる。ときどき痰が喉奥に発生する…

「両手を広げて旅行者を迎えるのはごく普通のことです」(Khemisset الخميسات→Salé سلا)

<まとめ> およそ80kmのしっかり舗装された道を走り抜けてモロッコの首都圏へ。この日、Saleに到着し、そこに住まうご家族に迎え入れていただいて楽しいひとときを過ごした。 ・・・・・<全編> フランス語で「サヴァ?(元気?)」と明るく挨拶をしてくれ…

明るい雰囲気の人に引きつけられる(Meknes مكناس→Khemisset الخميسات)

<まとめ> 今月の1日より宿泊したメクネスMeknesを出発した。 次の行き先はサレSaleという。マップで確認すると130km。ありがたいことに、ここでは既に次のホスト先の当てがある。2日間で走り切る見込みでスタート。 50kmほど進んだところで夕方になり、陽…

出発前にご挨拶(Meknes مكناس)

明日、メクネスを出発するので、その前にユスフとベロニカにも挨拶をしに行くことにした。なんたってこの十日間の貴重な休憩のきっかけを作ったのは彼らである。 ユスフとベロニカは引き続き同じ建物に滞在していて「私たちの村へようこそ!」と定住したよう…

メクネスのアパートの若者達にお世話になった件(Meknes مكناس)

1日同じカフェで作業。またひとつ別のデスクワークを思いついて、さらに数日分泊まる期間が長くなりそうだったところだけど、滞在させてくれているアブドとワリッドにとってはぼくが13日の朝に出発できると都合がよろしいらしく、作業は明日までをキリと…

見えない導きに生かされる世界(Meknes مكناس)

1日カフェに引きこもって作業です。朝の8時から夜の22時まで。本当に一日中です。7ディルハム(100円)のお茶だけ注文してずっと居座る客にパンケーキを分けてくださるカフェのオーナー様(写真右上のボケ部分に写っている黄色いセーターのお方)、ありがとうご…

日本食を振る舞ってみた(Meknes مكناس)

まず言っておく。今日のブログは書きたくない。 ぼくは幼少の頃から家事などほとんど手伝ったことはない。料理はその中の最たるもの。大学入学した17歳の時に一人暮らしを始めてから電気釜の使い方を覚え、切る、煮る、焼くを覚え、ご飯と煮込み系の料理の炊…

自己紹介ブック(Meknes مكناس)

ここにA4サイズのスケッチブックがあります。 日本から持ってきていたものです。ずっと大きなリュックの中、雨風も凌いでしまうくらい奥深くに埋もれていたものです。2年越しに、彼にも出番がやってきました。 この中に地図を張り、行ってきた場所を色で塗…

静が肝要、無期限旅(Meknes مكناس)

正午まで瞑想。いつも12時を過ぎてから起きてくるワリッドが用意してくれた「朝食」をいただいた。いつもありがとう。 お茶を淹れる時ポットを高く上げるのはモロッコの標準です。淹れてポットに戻し、また淹れる。 軽食の時はオムレット作ってくれて、そこ…

3ディルハムの乱(Meknes مكناس)

夜、カフェから帰ってきて部屋で瞑想する。 心臓がバクバクする。 後でなにか報復があるんじゃないか?自分になにか間違ってるところがなかったか?これからの旅もこんな調子で大丈夫か?バチでも当たるんじゃないか? カフェで42円を巡る小さないざこざがあ…

勝負しない人生(Meknes مكناس)

14時ちょっと前まで惰眠。 それから夜までノマドらしき人がたくさんいるカフェで7ディルハム(100円)のお茶を頼んでずっと作業。これまで撮ってきた写真をずっと見返すのに時間を割く作業なのだけど、日本で撮ってきた写真を見ていていろいろな酸いや甘いを思…

素の自分を確認する(Meknes مكناس)

アマーズィーグ(「ベルベル人」のオリジナルの呼称)の若者2人が住まう都会メクネスのアパートの一室に滞在している。この環境は我が旅からすると格別待遇。 この居心地良い泊まり先で、都市圏でしかできない、やっておきたかった重めの作業をやる気になっ…

久々に寛いで心から休まる(Meknes مكناس)

メクネスに住まうユスフの友人を紹介してもらい、彼らのアパートに移った。古い城壁に囲まれたメクネスの中心街を横目に大通りを駆けていきます。 迎えてくれたのはアブデラマンとワリッドの2人。2人ともアマーズィーグ(世間一般で「ベルベル人」と呼ばれる…

黄熱ワクチン探しと動画撮影(Meknes مكناس)

昨日出会ったモロッコとベネズエラ二人組旅人、ユスフとベロニカと話して今日はやることが2件できた。宿泊は昨晩と同じ場所で。 ・ まずは朝ご飯に近所の軽食屋の友達のところで腹ごしらえする。 ハサンはユスフの友人でこちらが言語を理解できなくてもガン…

砂漠の民アマーズィーグのバーベキュー(Meknes مكناس)

メクネスに到着。世界遺産の遺跡もある人口50万人くらいの都市。 路上の屋台で1ディルハム(14円)のパンを3枚買ってどこか公園に座って食べようかな、と、スマホで地図をしばらく眺めて走り出そうとすると青年に呼び止められた。英語が上手い。彼はモロッコ…