HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

明るい雰囲気の人に引きつけられる(Meknes مكناس→Khemisset الخميسات)

<まとめ>

今月の1日より宿泊したメクネスMeknesを出発した。

次の行き先はサレSaleという。マップで確認すると130km。ありがたいことに、ここでは既に次のホスト先の当てがある。2日間で走り切る見込みでスタート。

50kmほど進んだところで夕方になり、陽気に声をかけてくれたドリスさんという方が寝泊まりしているお宅に泊まらせていただいた。食事をご馳走いただき、ちょっとだけ交流もした。そしてなんと本日はダブルベットで就寝させていただきました。また素敵な人と出会えて嬉しい日でした。ありがとうございます🙏

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<全編>

出発前、アブドが朝食を用意してくれた。

日本食を作ったときに余った醤油もつけていただきます。

ここはアパートの三階。全ての荷物を降ろすのもアブドに手伝っていただいた。

最後の最後まで、本当にありがとう!!またどこかで!眠っているワリッドにもよろしくね。笑

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今日から日焼け対策に長袖を着用。これまで何も考えず半袖で紫外線に無警戒すぎていろんな人から勧められていた。これで皮膚関連の健康が保ちやすいかな。長く旅をするから少しでも懸念は払拭。

11日ぶりの走行なので息はすぐ上がった。ちょっとの登り坂にさしかかったらすぐ自転車から降りて歩く。

ロッコこれまで訪れた欧州諸国よりも一段と空気が乾燥している印象を受ける。目も鼻も喉もどんどん乾燥する。時々涙がでてくる。

砂埃が顔にたくさん付着しているようで触ったら砂でざらざらしているのが分かる。

道中、目に入った直売所のラインナップ。

こちらのおじさまは大声でぼくを呼び止めた。

下のボトルがはちみつ。試食もさせてくれた。うん、濃かったです。うまい。ジェスチャーで「スタミナ出るぞ」とセールスしてくれましたが1リットルくらいのペットボトルが100ディルハム(1400円)。すみません。先に進みます。

こちらはなんの野菜かわからず、ネギ、は分かるな。

なんの豆でなにに使う豆かわからない。今度誰かに聞こう。

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日が暮れます。

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道路脇の農地に立ってずっと道路を見ている恰幅の良い人がいる。

ぼくが通り過ぎるときに「ハロー!アミーゴ!」と陽気な雰囲気で声をかけてきた。

「あ、この良い雰囲気、久しぶりだな」と、直感的に思った。

ロッコ人の私的印象としては、まず女性は目を合わせても逸らす、もしくは挨拶してもスルー、みたいなケースが多い。ムスリムカルチャーでは男女の交流は積極的ではなく、男の自分が関わろうとしても避けられる印象がある。この現象の理由を何人かの人に尋ねてまとめた現状の自分の理解としては、ムスリム女性には貞操を守る意識が強いからである。

そして男性は基本的に静か。ぼくの顔と身なりは明らかに目立つのでじーっとこちらを見ている。そういう人々に対して目を合わせて頷いたり「サラーム」と声をかけると返してくれる。時々笑顔になる人もいる。あとはヤンチャな野次を飛ばす人。「シナ!(中国人)」とか「イエーイ!」とか楽しそうだけれど基本自分は道路上では事故に遭わないよう最大限気を使ってそれどころではないので全然同調する気になれない。

だからこの恰幅の良い男性は何か協力してくれるのではないかと思い、一度は通り過ぎたところから引き返した。「フロンセ?イタリアーノ?」と喋れる言語を尋ねてくれるが全滅。翻訳アプリを見せた。エネルギッシュな目をしている。

要件を理解すると彼は胸に手を当ててアラビア語の「マルハバ(Marhaba=welcome)!」を言って僕を彼の住まうお宅に通してもらった。シャワーと寝室を使わせていただけることになった。今日はこれが一人目、出来過ぎと言っても良いくらいすんなりとお宿にたどり着いた。

彼の名前はドリスさん。この家の持ち主から警備の仕事を引き受け、一人寝泊まりしているそうだ。ドリスさんは僕が外国人であることを気遣ってフランス語で積極的に話してくれるのだけどフランス語がダメな私は言われた言葉をオウム返しで尋ね、それでもお構いなくどんどん言葉を投げてくれる彼になんとか食らいついて意図を把握した。やっぱりずっとエネルギッシュな目と明るい表情。とても気さくで明るい方だ。

ミルクコーヒーを用意していただき

夕食も用意していただいた!

本日の夕食。ドリスさんはこの珍妙な男がホブズを食べる動画を撮って楽しんでくれているようです。ありがとう!

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それから、地元に住まう彼の友人だという子供達を連れてきたドリスさん。彼らとしばし歓談。

新兵器、自己紹介ブックも早速登板。ものすごくピュアな笑顔で「ビューティフル!」と言ってくれる少年。「ええ!なんて良いやつ!!」と心の中で涙を流しながら感動した。

いつも持っている折り紙で鶴を作ったらそれにも「ビューティフル!」。

ドリスさんは折り紙を一枚取り出して紙飛行機を作り、「モロッコ、ジャポン」と言って僕のおでこに飛行機をぶつけました。自分的にそれがツボで、他所でこのネタをやろうとこっそり思った。

ドリスさんは翻訳機で「眠くないか?」と気遣ってくれたのでそのままベッドに向かわせていただきました。そして見よ、これが本日の寝床じゃ!大の字!!

本当にありがとうございました!

喘息っぽい症状がある。寝ている間、喉の奥がむず痒くなって咳が止まらない。これはメクネスで滞在している時からずっと続いている。滞在した部屋が埃っぽかったかもしれない。加えて熱と頭痛っぽさがほんのりと出てきた。これはほぼ風邪気味と言っていい症状。

今日は野外を走り、呼吸をたくさんして乾燥した空気が鼻腔をたくさん通り、粘膜が乾燥し、そこにばい菌がたくさん入ってきたのかもしれない。咳が止まらずなかなか眠れない。大丈夫だろうか。