ここにA4サイズのスケッチブックがあります。
日本から持ってきていたものです。ずっと大きなリュックの中、雨風も凌いでしまうくらい奥深くに埋もれていたものです。2年越しに、彼にも出番がやってきました。
この中に地図を張り、行ってきた場所を色で塗ります。
これまで旅してきた場所の写真を貼ります。
自転車で旅していることや、テント暮らしをしていることが伝わる写真を貼ります。
日本の文化が伝わる写真も貼ります。
この他に仕事なり遊びなりで撮ってきたぼくの好きな人物ドキュメンタリー写真をたくさん貼りました。名前、生年月日、出身地、職業、日本国旗も載せてます。
こうして簡易自己紹介ツールの出来上がり。これを使って出会う人に私のことを端的に知ってもらおうという意図です。パソコンを使えば画像を見せることは一応できるけど何かと壊れるのが心配だし、高価なものを持っていることをアピールしたくはない。
このスケッチブックならインフラや治安の良し悪し関係なくどこでも、老若男女誰に対しても使いやすい。アナログの強みを活かします。
全部で47枚の画像を貼り付けたのですが一枚につき、マスキングテープを輪っかにしてスケッチブックのページと写真の間に挟みこむ。これを各写真、9箇所に。つまり423回の反復動作となりました。所要時間はおよそ6時間。もはや瞑想と捉えなければやっていられない。腰が少し痛い。こういう作業も落ち着いた家の中だからできます。
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ここ数日はこの自己紹介ブック作成にあたり、8年前の撮り初めの頃から今までの写真を見返していました。撮った時は仕事のように淡々としていたようなものでも時と場所を変えて見返せばなかなか楽しめるものがあり、「もっとこんな風に撮りたい」的な思いつきが膨らんでいった。
で、出張フォトグラファーをやるというのが自分の中で浮かんできた。行き先の大枠は自分で決めるからベースは旅人、その上で、その近くの縁のある人の撮影依頼を受ける。依頼内容は日本にいた頃と同じ人物撮影のドキュメンタリーショット中心。写真撮影を入り口に縁を紡ぎ、普通の観光では行けないような場所へ行く。これまでは100%旅人のつもりでいたところなのだけど、そこにフォトグラファーとしての動きもしっかり編み込んでいけそう。そんな思いつき。
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ついでに今日はメクネスの中心地に行ってきました。荷物のない自転車ひとつで軽々6キロくらい走れば着きます。
メクネスは17世紀にできたイスラム教国のアラウィー朝の最初の都(←旅行サイトのコピペ)だったとかいう古き良き場所なのだそうで、宮殿の壁や街を囲う城壁がばーっとしてました。
で、モスクを見学してたらオマーンからやってきたという女性から彼女のスマホで写真を頼まれたので、私のカメラでも撮らせていただきました。2時間くらいの観光のハイライトはここです。笑
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帰宅して夕食。ガイズ、今日もありがとう😊
時折アブドが部屋で1日5回のお祈りをやっているのを見かけます。