HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

素の自分を確認する(Meknes مكناس)

アマーズィーグ(「ベルベル人」のオリジナルの呼称)の若者2人が住まう都会メクネスのアパートの一室に滞在している。この環境は我が旅からすると格別待遇。

この居心地良い泊まり先で、都市圏でしかできない、やっておきたかった重めの作業をやる気になったので、一日中パソコンの前に座していた。

ロッコを少し旅した感じ、都会と田舎のインフラ差がヨーロッパのそれよりも激しく、これから向かう先を考えるともっとインフラに不自由することが予想されるで、モロッコがラストチャンスとばかりにハイテク機器を要する用事を済ませます。

朝食

昼食

タジンと同じくらい一般的な「ガミラ」という料理。チキンとスパイスの入った野菜スープ。パクチーも入ります。パンにつけて食べます。美味いに決まってる。

フルーツもいただきました。

カフェで注文 7ディルハム(100円)ミントティー

帰ってスナックもいただきました。

「Ahidus ait atta」というアマーズィーグの民謡をいつも歌う二人だった。

Youtube動画から音を聞けます

今日もありがとう!🙏

旅を始めるにあたって自分を良く見せていた部分はたくさんあります。分かっててそうした部分もあれば今頃になって気がついたこともあります。仕事らしい仕事もしないでお金をいただきながら旅を続けるには、お金を出してくれる人に旨みを作らなければならない。そのために発信することを宣言したし、旅先も見てくれる人に見せることを考慮して観光地を調べたり、なにか面白いハプニング起こらないかなーとアンテナを張っていた。

まあやっぱりこういうことは清水の舞台から飛び降りるような感覚だから最初は気合で頑張って来たと思う。気合いは長続きしないので時間が経つにつれてだんだんボロが出てくる。泊まれる場所もないのに忙しい観光地を見に行く気力は失せて行くし、ビデオを撮って編集するのも、三脚立てて自撮りするのも面倒になってくるし、SNSは反応が煩わしいし、ブログ更新は逆に手応えがなさすぎて面倒臭くなった。

そんな中、昨日から寛げる場所に来て、もはや、自転車で旅をするなんて過酷な環境に身を投げるのも面倒臭くなりそうになっている。生来の怠け者根性健在、という感じです。「自分を良く見せる」なんてこと、自分の魂質には本来全く合っていない意図なのだと思います。いや、旅は本当にやりたいから辞めないですけどね。根っこじゃ辞めないつもりだからこうしてどうどう書けているんですけれども。あんまり無理をしていると旅そのものも一時的に面倒になってしまう。

で、大事だと思うのはこういうプロセスを踏んで素の自分を直視できるようになっていくことです。

自分は人前では本当にいろいろ無理して頑張って良い人に見られたい回路(と、もはやそう呼んでいるもの)があって、これまで幾度となくエネルギー浪費、消耗をして結果として人生全般全く楽しめなくなり自分のことも他人のことも貶したり足を引っ張ってきた、という感想があります。それは不健全極まりないことだから辞めたい。

素の自分を直視し理解が深まるほどこういう事故は減ると思われます。これから選ぶ行動として、また今までのように良く見られようとして頑張るか、頑張らずに違うやり方にするか、はたまたそれ以外が、いずれにしても深いところで素を感じ踏まえていると生き心地の良さが格段に違う。良い生き心地は周囲に良い波及効果を生み、結局良き人生に帰結するという目論みです。

路上にいる時は衣食住の全てをゼロから対処していかなければならなくて、こうしたことを感じ省みる余裕はありません。こうして休まる環境で止まっているからこそ、この、芯の、真に大事なところを見直すことができます。何カ国に行くことも、何キロメートル移動することも、何枚優れた写真を撮ることも、何人友達を作ることも、この大事な部分のおまけのようなものだと自分は思っています。日本よりも広いモロッコ90日かけても回りきれぬところがたくさんありそうですが、だからといって焦らず、残り75日のうち70日くらいかけることになっても良いぜ、くらいの気持ちでどーんと止まろうと思います。