HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

山は疲れるけれど嫌いじゃないよ(Douar Egmire→Tizi N'Tichka تيزي نتيشكا)

今日の道の大半はアトラス山脈の山登り。つまり自転車から降りてただ押す。体力的にはもちろん普段より堪える。けれど嫌いじゃない。2〜300mくらい登った位置に道路があるのを確認してもげんなりしたりせず「嫌いじゃないよ」と呟いた。

なぜなら山は気持ちがいいから。

まず単純に新鮮な水が手に入りやすい。山からの湧き水がずっと出ている水道が道路脇にあるのを見つけると、その時必要なくても「あ、いざという時は水が汲める」という安心感がある。そしてもちろん美味しい。トイレについてる水道でも基本、美味しい。

もちろん景色もいちいちすごいなぁと思いながら進める。夜キャンプをするときは物凄い星空を見ることができる。ちなみにモロッコの夜空は空気の乾燥の影響か、体感ほんのちょっと多めに星が見えるように感じる(先入観かもしれないけれど)。

都会のゾーン→山のゾーンという順で訪れて実感するのだけど、山の人々は素朴で、ノロノロ手押しで進む自転車旅人の辛さを慮る姿勢がうっすら感じられる。シティゾーンだとぼくはただ大荷物で邪魔くさそうな態度を取られたり、小バカにされたような瞬間が多々あって、それがあまり気持ち良いものではなかった。

今進んでいるこの道路は旅行者がマラケシュからサハラ砂漠にバスや車で向かうためのメインロードなので、お店の人は外国人慣れしている。旅行者相手の商売人といってもフェスやマラケシュで感じたガツガツした成分が抜けた、親切な印象。人が通ったら純粋に人と会えることそのものを喜んだり楽しんだりしている、ような感じがする。山間部は都市よりも人通りは圧倒的に少ないわけだから「よく来たねぇ〜」的な感動があるのかもしれない。

今日は山間のカフェの敷地にテントを張らせていただいた。彼らもまた、コミュニケーション辿々しいぼくを優しい笑顔でサポートしてくれました。

<今日の写真>

途中休憩

途中みかんを買いに立ち寄った果物屋さんがバナナをサービスしてくれました。ありがとうございます!

というわけで、風邪を反省して毎日みかんを食べるようにしてます最近。

あっちの方に高い位置の道路が見える。。嫌いじゃないよ!

登ったところから見下ろす。

山道の途中にポツポツこんな風にカフェレストランがあります。

えっちらおっちらかなり高くまできました。嫌いじゃないよ!

日の沈み切りそうなタイミングで辿り着いたカフェの方にキャンプを頼んで快く了承していただいた。