今のぼくは行きたい場所を全てクリアしようとした場合、残り2400kmを走り抜かなければならない。
ぼくが継続的に安定して進めるのは1日50km。残り滞在日数48日。ちょうど2400kmでギリギリいっぱいなのである。これは焦る。なぜならここに色々なイベントやアクシデントも起こりうるからだ。
だから少しでも走れるうちに50km+αを目指してどんどん先に突っ走る為に気合を入れた。
もちろんこの移動の意識だと途中の出会いを素通りしたり、何気ない景色を味わったりすることは全然できなくなってまあ急いでいるだけの所謂、残念な旅の様相になってしまいそうではあるけれど、自分はこれもまた嫌いではないです。
走るということが自分の原点。それ以上のことはおまけで良い。ずっと確認してきたこの視点は自分の中でしっかり生きています。こういう急がなければならない時にそうした考えを柔軟に適用していきます。
サハラ砂漠への入口、ワルザザートOuarzazateという大きな街を通過し、さらに西へと向かいます。
もう、すっかりアマズィア(「ベルベル人」の自称)の本拠地に来たなあという感じです。
この建物は遺跡なのか、それとも何かに使われているのか、というくらい普通に街中に溶け込んでいる。
ワルザザートOuarzazate
途中休憩。誰かの農地と思しき土地の木陰に座ってホブズ(パン)を食べて、ただ背筋をまっすぐにして坐禅みたいな状態でゆっくりします。
今日は日が暮れたところでたどり着いたガソリンスタンドで相談。
オーナーさんらしき人がにこやかに「Sa va?(フランス語の「元気?」)」と話しかけてきて、お祈り部屋のある建物
の、裏手でテントを張らせていただけることになった(翌朝撮影)。
ガソリンスタンドのカフェにはネットもなく、ここまでなかなか長く走ったので、ストレッチをして早く休むことに。
暗くなってからオーナーさんがと声をかけてきて、ターメリック?か、サフラン?がかかったパスタを差し入れしてくれた。美味しかった〜!ありがとうございます😊
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昨夜ぼくを案内してくれた人は今朝はいない。お礼のお手紙を渡すと、別のおじさんがご馳走を用意してくださった😊
アマズィアのターバン(色が素晴らしい)を巻いたおじさま、ありがとうございました!
お世話になったガススタンドのカフェ