HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

頼もしき22歳の青年(Skhour Rhamna صخور الرحامنة→Sidi Bou Othmane سيدي بوعثمان)

夕方ごろにたどり着いた町で彷徨っていた。

ヒッチハイク中の人々の中にこちらに向かって笑顔でサムズアップをしてくる青年がいた。その雰囲気は他と違って明るさがあって純粋に友好的であり、礼儀正しさと頼もしさのような雰囲気も滲み出ている。彼がアシュラフという今日とても深く印象に残った人物。22歳。ジェスチャーから察するに水道工事の仕事をしているとのことだった。

シュラフは最初のやりとりの時点でジェスチャーで「何か食べるかい?」と伝えてくれた。日が暮れるし、寝る場所を探しているところだったので、先に眠れる場所がないかどうかを翻訳アプリで尋ねた。すると近くのタジン鍋を売っている屋台のおじさんに話をつけてくれて、お店の裏手の広場の木陰にテントを張らせていただけることになった。

それから一緒にご飯を食べに行く。これまでの道中でも見かけていたグリルのレストランに入って行った。

シュラフは中の店員さんに話をつけてくれた。見た感じ、おそらくお店側の人がサービスしてくれることになったようだ。アシュラフはお店の人に渡そうとしていた5ディルハム(70円)をぼくに差し出してくれた。

ご馳走していただいたのはこちら。牛肉とソーセージ、サラダをホブズ(アラビア圏のパン)と一緒に。

いや、こんな肉肉しいものをいただくのは久々だ。

サラダにはパクチーもかかっていた。こちらもやっぱりホブズにつけて食べると美味しい。

ロッコはおもてなしの国と言われているけれど自分の印象ではなかなか親切にしてくれる人はそう多くはない(ブログに登場する人以外の一般的な人々を思って)。出会って一瞬でこんなに協力的になってくれる人はもっといない。それに22歳の若者だ。もう、彼のいろいろがものすごく、すごいと思った。

それから、Wi-Fiを取りたい僕のためにおじさんに聴き込んでくれた。結局は近くに良いお店はなかったけれど、彼の協力は頼もしかった。

それから彼は隣町にあるという自分の家までヒッチハイクで帰る。モロッコでは日常生活の移動がヒッチハイクである人を老若男女問わずたくさん見かける。自分もアシュラフ一緒に車を待った。

なかなか車は止まってくれなかった。30分くらい経過した。自分のお世話を焼いてくれたおかげで帰る時間が遅くなって乗せてくれる人がいない時間帯になってしまったのだとしたら申し訳ない。いたたまれなくなる。

最終的にタクシーのような車が止まって彼を連れて行ってくれた。運賃がかかるのかどうか心配だけれど運転手さんと何か話しているようだったので大丈夫だと思いたい。

一瞬の出来事だった。けれどアシュラフのあの頼もしさと親切さはすごかった。旅を終えた後もずっと心に残りそうな立ち振る舞いの青年だった。

・・・

<その他1日の写真>

ガソリンスタンドで迎える朝

朝は昨日売店のお兄さんからいただいていたホブズとツナ

作業を、しようかと思ったらお店のオーナーと思しきおじさんに追い出されてしまった。

こちらは今朝カフェに座っている時「ウェルカムトゥモロッコ」と笑顔で挨拶してくれた、絵に描いたようなおもてなし気質を発揮してくださったスタッフのおじさま。ご親切に果物も差し入れてくださいました。

出発

今日もパンクします。ここから新しく買った丈夫なタイヤを起用。

途中であったフレンドリーなドライバーさんは10ディルハムを恵んでくださいました。ありがとうございます!!