HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

黙々と走り続ける(Fishing Village L'Bir قرية الصيادين البير→Dakhla الداخلة)

変わらずに電源とネットを取れるカフェにたどり着くことを目指して走るが、西サハラでは地図上で孤立したレストランやカフェを見つけて行ってみてもひたすら簡素な設備のみでネットは置いてない。まとまった街中以外では皆無。まあ必要なさそうだものな。それでもかんばって探し続けて150km以上走った。

道中の景色はほとんど砂漠と海だけで、時折すれ違うトラックからは魚の生臭い匂いが漂う。重要な漁業地帯。

そんな中で人々からの何気ない親切心を感じる。ホブズ(パン)が欲しくなってカフェに買いに行くと、普段は1枚1ディルハム=14円で買えるものが2ディルハムだったのでいつものドケチ精神が発動して買うのを諦めようとした時、すぐ近くに座っていたおじさんが代わりに支払ってくれた。停まっていたバスの運転手さんはぼくを見かけるなりジェスチャーで「水は必要か?」という合図を送ってくれた。キャンプさせていただいたガソリンスタンドでもホブズとチーズをいただいた。ひとつひとつは彼らにとっての日常の一部だろうけれど、そういうシーンの一つ一つが旅の心地よさにつながっている。

結局、黙々と進み続けたこの日は30分の時間制限付きネットのあるガソリンスタンドで終了。静かにテントで眠った。