HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

町中テント泊(Laayoune العيون→El Marsa)

昨日に引き続き作業中心の作戦。15時くらいまでレストランで作業してから少しだけ移動してまたそこで居座れる場所を見つけに行く。今日もまた少しの移動になった。

同じ場所に滞在する方が作業する時間は確実に取れるかもしれないけれど、さすがにご迷惑な感じがして自分が苦しいのと、移動をして空気を入れ替えたほうが気分がよくなるのでこうした動き方にしてみた。

ここまで来るともう分かりやすくザ・砂漠地帯という印象を受ける。周囲には何もなく、砂丘が盛り上がっている。

El Marsaというコンパクトな町に着いた。

町中の多くのカフェにはWi-Fiがあるのでたまたま見つけたモダンな一軒を当たる。カフェの中のスタッフの一人が目が合うなり英語で「ハウアーユー?」と笑顔を向けてくる。良いところに辿り着いた気がする。寝る場所の相談もした。思い切り町中なのでダメ元だったけど、「オッケーよ」的なことを言ってくれた。どこに眠るのかさっぱり話からないのだけど、まあダメでも町外れのガソリンスタンドに行けばなんとかなると思って腰を下ろした。

笑顔のスタッフが「何か食べる?」と尋ねてくれた。

ハムとチーズの入ったサンドイッチ。ありがたい!

それからまたひたすらパソコンと向き合う。ここは大きな窓ガラスがあって、そこから街並みを眺めることができた。あちらの路地裏では子供たちがサッカーに興じている。夕方くらいになるとお母さんが小さな子供を迎えにきて、中学生くらいの子供は夜になってもボールを蹴っていた。

笑顔で迎えてくれたスタッフの名前はアユブAyoubと言った。ぼくがずっと作業をしているので「ユーチューバーか?」と尋ねられるけれど写真しか撮ってないよと答えると俺の写真も撮ってくれとお願いされた。

そして晩飯時になるとまた食べるものを持ってきていただいた。「モロッカンウイスキー(モロッコでのお茶のこと。モロッコではほとんど誰もお酒を飲まずお茶ばかり飲むのでそう呼ばれている。)もいくべ」と持ってきてくれた。

このピーナッツバターのようなペーストはアムルAmlouという。

ロッコで自生しているアルガンの木から取れるアルガン油、アーモンド、蜂蜜を混ぜて作っているもので、ほとんどピーナッツバターと言っても良い味わい。

よくスーパーでこんな感じのボトルに入って売られている。30ディルハム=420円くらいらしい。

アユブにアムルのイメージキャラクターになっていただいた。

さて、夜。自転車を店内に置かせていただたき、テントはこんな様子になった。お店の真横!

テントに入ったのが0時近くだったのだけど、それでも結構人はたくさん歩いている。普通にテントの近くを通ってとてもソワソワする。笑

それでも意外にそんなに気にされる様子もなく、無事に過ごせた。ぼくはこれまでのモロッコ旅では路上で人が寝ているところもたくさん見てきたからか、その辺で人が寝ているということに対して人々は「まあそんなこともあるよね」という感覚でいるような印象を受ける。あまりぐっすり眠れてはいないのだけど、なかなか面白い体験だった。

朝になってアユブと挨拶し、朝食もご馳走していただいた。ありがとう。

また作業をしていると店の外に何かを買い出しに行くアユブ。あそこでは何か怪しいものが売られているに違いない。多分ハシシだ、と旅人は勝手に推測した。

それから出発前に街に買い出し。いつも食料はどこのお店にも売っているホブズ(パン)を買うのだけど、この日はその場でホブズを焼き上げているお店に行き着いた。普通にどの町にもあると思うけれど、その辺のマーケットで済ませてしまってそこまで立ち寄ることが少なく、この時は目の前に現れてテンションが爆上がってしまった。

そりゃパンといえば焼きたてですよ。モロッコでは多くの場所でこのホブズ(パン)が一枚1ディルハム=14円で売られている。その値段に釣られて毎日の必需品となっていた。もうパン屋さんにはリスペクトしかありませんよ。「写真撮って良いすか?」と尋ねる僕に喜んで応じてくれた。

せっせと働く人は人当たりもスポーツマンみたいに爽やかな印象を受ける。

ホブズの種類にもバリエーションがあり、大ホブズ、小ホブズ、ホールウィートホブズなどいろいろあってこれもまたテンションが上がります。合計7枚買わせていただきました。

ありがとうー!!

それから路上でお茶と昼食をとっていた集団に招かれてちょっとお茶をいただき、アユブに挨拶をして出発した。いやもう本当に小さな出来事しかないのだけど私のツボはどんどんそういう方向に向かう。そこに躊躇が日に日になくなってきているを感じる。