HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

活気あるレストランでたらふくご馳走になる(Laayoune العيون)

1日50km以上の走行を目標としてきた中、コンスタントに60km以上を走行し、ここ5日間では550kmほど走ってきた。

おかげでモロッコ滞在期限の満了までかなり余裕ができた。遅れていたブログの更新分を取り戻すため、移動よりも落ち着ける場所の発見を優先して長時間作業することにした。今日の移動は10kmもない。

ラユンLaayouneという西サハラ地域で一番大きな都市に来た。

西サハラの領土問題の影響か、町の入り口では警察官に呼び止められてパスポートをチェックされ、宿泊先を尋ねられる(「キャンプします〜」と伝えたらキャンプ場に行くのだと思われて通してもらえた)。緑色の軍用車両がちょいちょい通る。街中には軍人らしき人も歩いているし、軍のオフィスや施設もいろいろある。というのが印象的だった。

かなりしっかりした都市だったので、ここのスーパーで食糧の調達だけ済ませて、ネット環境と寝場所を同時に取得できる場所を求めて街外れへ。いくつかガススタンドやレストランが地図から確認できるのでそちらをアテにする。

高級そうなレストランには警備員もついていて、中ではスーツ姿のウエイターが働いていた。自分のような者は門前払いかなと思って最初は敬遠したけど、周囲を何件か当たってもダメだったので結局戻ってきて警備員さんに話しかけてみることに。

警備員さんはアラビアの翻訳文が読めなかった(時々そういう人もいる)ので中に入れてもらい、ウエイターさんに話しかける。ウエイターはぼくの要望を理解すると、大丈夫という雰囲気と共に「夜勤の警備員に取り繋ぐ」と言ってくれた。

その警備員さんが確実に何かしら対応してくれると思ったので、落ち着いてお店の席で作業させていただくことにした。

するとウエイターさんがスッと「何か食べる?」と尋ねてくれた。

一昨日もいただいたホブズ(パン)とスープとゆで卵とデーツのセット。この辺りでは定番のセットなのかもしれない。非常にありがたかった。沁みます。。

都市圏になると女性もレストランやカフェに普通に出入りしている印象がある。

トイレに行って戻ってくると目を疑った。

テーブルの上にオムレットとお茶まで持ってきていただいている!!ぎゃーー!!!

いただいたもの全体(スープはほぼ食べた後です)。

オムレットあっつあつです。

お腹いっぱいになり、福々とした気持ちで作業を続ける。今度はスムージーもいただいた。

このお店は店員さんたちの雰囲気が良かった。スタッフたちと常連さんたちで談笑している姿が作業している目の端でたくさん見られた。普通のお店とは活気が違う印象を受けた。

ここのトイレは広く、ムスリムがお祈りをする前に顔と口内と手足を洗浄するためのスペースも大きかったので、そこで久々に服の洗濯と髭剃りもさせていただいた。

紹介してもらった夜勤の警備員さんはレストランのすぐ隣の洗車所にテントを張らせてくれた。

それから朝もふらっとレストランに現れ引き続き作業。今度はモーニングセット。

お茶の中にはオレガノが入る。これもまたとても美味です。

そして、昼頃に昨晩ぼくによくしてくれたスタッフが出勤し、ぼくを見つけるなり「食べる?」と合図を送ってくれて、

クスクスやあーーー!!!さっぱり塩味とほんのりスパイス。くたくたに柔らかくなるまで煮込まれたごろっと大きい人参、ズッキーニ、大根、西瓜、ブロッコリーが嬉しい!

出発前には一緒に写真を撮ろうと言ってくれた。左が今回たくさん食べ物をご馳走してくれたウエイターのユセフYouseff。右が作業するぼくの横に座ってモロッコの観光地を案内してくれたアイサムAissam。

他の友人とレストランの看板と一緒に。

これでもかというくらいたくさん良くしていただき、ただただ祈る思いです。