ティッシントTissintという村に到着した。家々の背後に聳え立つ岩山がすごい。
ここの村でWi-Fiを取りながら泊まりたかったけれど、どのカフェやレストランにもない。そうして見回っているうちにカフェの席に座っている男性の一人に声をかけられて「まあ座りなよ」と席を用意していただいた。一通り自己紹介してから作業は諦めて寝場所の用件を伝えると「大丈夫だ」と言ってくれた。
彼の名前はヤシンYassinと言った。ラユンLaayouneというこれから通る予定の都市の軍隊に勤務している青年だった。そういう職業柄か写真はNGだった。
ヤシンはお茶とオムレットとパンをご馳走してくれた。このオムレットのスパイスとレモンの組み合わせがまた美味しくて印象的だった。
店に通りかかった人のムスリムの法衣のようなものに興味を持ってヤシンにその名前を尋ねた。その人はヤシンの友人だったようで、法衣を着て写真を撮らせてくれた。観光地じゃ有料のやつだよな。
そしてなんとこのオレンジと深緑のスカーフをプレゼントしてくれた!ラマダンRamadanという名前で、顔立ちがかなりイケメンだったけれど写真を撮り忘れてしまった。スカーフは普段つけないけれどこの色が気に入った。ただサイクリング中は汗をかくのでスカーフが汚れてしまうからつけたくない、出番があまりないかもしれない。でも嬉しい。
お食事にスカーフ。目的だった作業はできないけれど手厚く歓迎していただけて嬉しい日だ。
それからヤシンは寝る場所へと案内してくれた。ちょうどその場所は、昨日オマルから教えてもらっていた観光スポットの川の近くだった。
景気付けに飛び込もうかなと思ったけれど、水の色とほんのり漂っている気がする腐臭で諦めた。それでもランニングをしていた地元の人がパンツ一丁になって飛び込んでいたので普通に泳ぐ人はいるみたいだ。
ヨーロッパ圏からの観光客と思しき人もちょいちょい訪れていた。
今晩のテントの様子。夜10時くらいまで近くで子供達がサッカーをしていてこちらにやってこないか心配したけれど大丈夫だった。川の音を聞きながら寝るのは気持ちがいいです。
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<写真>
今日も快晴
道路脇にラクダを発見して近づく。
道路を横断するラクダ。
耳にタグがついているのできっと持ち主が放牧しているのだろう。大体のラクダは近づくと逃げてしまうけれど、たまにのんびりしているラクダもいる。今日はこの一頭。
棘がついてる硬い植物をボリボリ食べる。すごい。
ずーっと砂漠で、町に近づいてくるとデーツ(ナツメヤシ)が栽培されているパターンが多め。
今日たどり着いた町。