HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

ATM引き出し1日限度額について学んだ(アテネ Αθήνα〜ハランドリΧαλάνδρι)

結局、ギリシャの友人のエヴァからブローカーさんの電話番号を教えてもらい、電話をかけ、振込先の口座を教えてもらい、そこに振り込むことで、最初の予定通り、エヴァのお宅にカメラが届くということがわかった。金額は結局のところ750ユーロだった。

最初に思っていた取り置き日数×9ユーロのことを思うと45ユーロ加算で765ユーロと、もっと高いかと思っていたら途中でストップしてくれていたみたいだね。よかった。

これ、ギリシャにちょこっと入ってどこかでsimカードを買って電話かければできたね。わざわざアテネまでバスで行って、配送業者だのブローカーの事務所だの行く必要なかったね。

まあ交渉ができると思ったから足を運んだんだけど、ブローカーさんの言うところではこれはそうそう覆るものではないということがわかったので、その狙いも的外れだったというわけです。

自分の常識的な知識の足りなさが仇になったと思う。ブローカーという存在自体分かっていなかったし、自分がこういう国際配送やそれに伴う税金の仕組みについての知識が皆無だったことが今回の無駄足を生んだかなーと。知っているってのはやっぱりすごい武器なんだよね。まあでも、今回の無駄足でそういうことを学ぶことができたと思っておこう。

さあ、知識といえばこの日もお勉強デーになった。

支払いのために空港からまた10kmくらいかけて銀行のある町にきたよ。

海外に銀行口座がないのにどうやって振り込みなんてできるんだ?

と思ったら普通に銀行に行けばあったよそのための機械。

口座を持っていようとなかろうと現金さえ持っていけばその機械に送り先の口座を入力して現金を突っ込むだけ。金融周りの常識も薄いな、あたし。

ならばATMからばんばかお金を引き出すだけだ。

多分ギリシャで一番よく見かけるユーロバンク。

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で、現金を引き出そうとする。で、一度に750ユーロは出せないようだから(後から思ったけれど自分で数字を入力するところを選べばもっといけるのかも)2回に分ける。

まずは300ユーロ。50ユーロ札が6枚。この時点でこええ。

続いて380ユーロ。このあと生活で使う現金も考慮してこの数字。

するとATMさん「あなたの口座残高が足りません」と英語で宣ってくる。

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そんなことはねえ、何度自分のゆうちょの口座を確認しても余裕で上回ってんぞ。この嘘つきめ。

金額を落としてみる。200ユーロ。すると出てきた。

あと250ユーロ。入力しても出てこない。

ATMのせいなのかな。近くのATMに歩いて行って引き出そうとするけどそっちでもまた「口座残高が足りない」と言われる。お前も嘘つきだな。

別のATM、今度は出てきた。

金額を落として40ユーロ、80ユーロ、出てくる、出てくる。

700ユーロまでなんとか引き出せた。

が、それ以上はダメだった。20ユーロでも出てこない。

そこでやっと思い浮かんだ。

「あ、これ俺のデビットカードの1日の現金引き出し上限額だ」

どうやら今持っているゆうちょのmijicaは1日の現金引き出し限度額700ユーロまで。

手元に全く現金を持っていなかったので、750ユーロ引き出すためには2日かけなければならない。

ここでもまた地味なダメージ。訳もわからずATMから何度もお金を引き出す度にかかった手数料、合計1000円分くらい損してしまった。こういうつまらないミスでお金使うのは本当に申し訳ないよ。

高い授業料。振り込みは明日に持ち越すことに。手持ち70000円。こええ。

さて、ここまでずっとでかい20kgくらいのバックパックを背負ってきた。これが本当にしんどい。暑いし汗だくになる。

だめだ。身体の強さは万能じゃない。

新しくリアキャリアを買おう。でも良いやつ。鉄製のやつ。もう一生壊れないやつ。

自転車ショップを5件転々としたけれどアルミニウムばかりで鉄がない。

ううむ、もういい、身体が限界だ。

キャリアは消耗品だと思ってアルミニウム製のリアキャリア(24.5ユーロ)を購入した。

今までのキャリアと全く同じモデル。このモデルは昨年の8月から使っているのでほぼ一年。それも初めの方は後ろに30kg近く積んでいたし、立ち漕ぎなどしてぶんぶん横に揺らしていたからダメージも多かった。

今は荷物の一部を前側に移して積載量20kgくらいになったし、横に揺れる立ち漕ぎ運転はもう極力やらないようにしているから長持ちしてくれるはず。うん。きっと大丈夫。

この荷台はギリシャトリカラに住んでいるイタリア人のヘンドリに買ってもらったものだ。ブルガリアで補強してもらったり、またブルガリアの別の場所で壊れて直してもらいアルバニアでも直してもらった。一年弱の間、旅を支えてくれました。本当頑張ってくれたね。ありがとう🙏

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この日はこのアテネで日が暮れたのでなんとか無料の宿泊場所を見つけるぞ、厳しいだろうけれど行け、一年前の俺とは違うんだ。行ったれ。

と郊外に向かって走っている途中で見つけた八百屋のお兄さんに尋ねると公園があってそこが良いという、確かにマップでもグリーンな地帯が広がっている。そこに向かおう。

するとなかなか人通りが少なくてすみっこの方でひっそりテントが晴れそうな場所を発見した。 よかったー!都会で野宿場所見つけるの難しそうだったけどやればできるもんだ。1年たって成長した自分をこんなことで感じていた。

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夜中の2時ごろ、公園のスプリンクラー作動して水が思い切りテントにかかった。防水のカバーをしていなかったので(↑の写真はそのカバーかかってない状態)慌てて上から被せた。

朝になっても人気は少なく、安全に眠れた。