9日間、ジョージさんには本当にとてもお世話になった。表情はいつもほとんど無表情なんだけどそのまんまでよく喋って軽い冗談もたくさん挟んでくる。冗談で友人のことをクレイジーとかマザーファッカーとかサノバビッチとか呼んじゃう、そういう若者のノリがとてもチャーミングに思える。いつも時間になると「ヒロ、散歩にいくぞ」とか「ヒロ、ランチにするぞ」と呼び出してくれた。昔気質のおじさんっぽくて物事の分別がはっきりしている印象なんだけど、こちらの話をゆっくり聴いてくれる柔軟な人でもある。
カストリアではそんな彼の家でゆっくり滞在させてもらいながら、カストリアの気持ちの良い景観の中でいろいろな場所を楽しませてもらった。カストリアは都会の便利さと自然の気持ちよさを両方キープしながら穏やかに住むにはとても良い場所だと思った。そして犯罪率がほぼ0%の安全な町でもあるそう。山も湖も古い教会も温かい人々もあるカストリア、心に深く残る場所になりました。
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出発前にチーズトーストとコーヒーとお茶をいただく。最後まで食事を用意していただきました。
車に全ての荷物を積んで、しっかりと家の中を確認して国境へ向かう。
カストリアの街を走り抜ける。お世話になったカフェの前も通り過ぎる。
荷物を全て下ろし、ゆっくり準備最後にジョージさんと記念撮影。サングラス外して貰えばよかった。
ギリシャの係官を通り過ぎるまで見送ってくれるジョージさん。
ギリシャの係官からはワクチン接種の有無を尋ねられた。「受けていない」と答えると何だか迷惑そうな顔で「アルバニアには入国できない」と言われた。
見守ってくれていたジョージさんのところまで戻って「だめかもしれない」と話した。「係官は何も知らないファッキン野郎だから行くだけ行ってみると良い」と言われ、不安だけど進んでみることにした。ジョージさんには最後の最後まで、こうして旅を助けてもらった。