HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

やっぱり気さくなアルバニア人(Kapshticë Border→コルチャ Korçë)

時々は音声も載せてみようと思います。ギリシャの感想とこれからの過ごし方の大まかな予定を話しました。この日の夜、寝る前にテントの中で喋りました。

アルバニアの係官は30〜40代くらいに見える女性だった。ワクチンを摂取したか尋ねられた。「していない」とだけ答えると「ドキュメントは持っているか?」と尋ねられて、PCR検査いるかなぁと内心不安になりながらパスポートだけ見せると通してもらえた。

情報が錯綜している。この国境でも、ギリシャの係官が「ワクチン無しではアルバニアに入国できない」と言う一方でアルバニアの係官にはこうして無条件で通してもらえる。こんなに近い距離なのに認識が違う。さらに自分の場合は自転車で移動しているので世間一般で言われるハードルよりもずいぶん低いそうだ。そんなわけで、出入国管理の実情は最後の最後、入国係官に言い渡されるまでわからない。コロナ時代に旅をする人間の感想です。

アルバニアの入国スタンプは押してもらえない。というか多分、ない。アルバニアに入国するのは4度目なのにパスポートのスタンプは増えない。寂しい。

入国して走り出す、、のではなく前輪のパンク修理に取り掛かった。前輪のチューブに小さな穴が空いていて、そこからゆっくり空気が漏れていることをタイヤの具合から悟った。道路の端で荷物を全部おろして自転車をひっくり返してタイヤを外す。かなり目立つ見た目なので何人かおじさんが近寄ってきた。アルバニア人は人と人の間の壁がとても低いフレンドリーな人達だ。自分のような変わり者がこんな目立つことをすれば遠慮せずに近寄ってくる。

一人はアルバニア語で何か話しかけてくる。修理の手を止めずに応答しているともう一人は何も言わずに手伝ってくれた。タイヤを外すため細い棒がないことに気がついて困っているとドライバーを貸してくれた。そのままタイヤ外し作業をやってくれる。

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その後の作業は自分でやるけどみんなジーッと見ている。ちょっとでも手間取ると何か手伝おうとしてくる。気が散る。笑

個人的にこういう作業は一人でゆっくり集中してやりたいのだけど、アルバニア人はそうもいかない。でも、こういうお節介が人を助けるのだからそれを追い払う気にもなれない。

30分くらいかけて修理完了。4度目のアルバニア入国、アルバニア人らしいお出迎えを受けたような気分だった。

2ヶ月以上ぶりの一人での自転車移動。いろいろ忘れてしまっている感覚もあると思うからとにかく慎重に進む。ゆっくりで良い。とにかく生きていれば良い。

ゆっくりなのだから、動画を撮った。ギリシャのアントニス宅でいただいた差し入れを満載した自転車が重すぎてグダグタになった。

動画、撮るのも編集するのも手間がかかって苦手な意識がある。とりあえずYouTuberみたいなすごいものをやろうとせずに、少しずつ端的に自分の近況がわかるものを。

いろんな国の人と繋がる中で、どうしても言葉の壁はあって、やっぱり動画で見せることができれば自分のことを知ってもらうのには手っ取り早い。自分を表せるものを撮っておきたいと思っている。どんな風に撮れば良いのか確信がなくてそれが気持ち悪いけど、とりあえず何とか取れるものを少しずつ撮っていこうと思う。

国境から30kmほどの街、コルチャに到着。

久々の一人街観光。すごく不思議なんだけど、「あれ?自分、何したいんだ?」とか謎の自問自答までした。Googleマップで見たことがある建物を見学して、あとは街中を歩いた。

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カフェの外の席に座っている若者たちに声をかけてもらった。一度はそこを通り過ぎて寝場所を探そうとした。けれどもこんなふうに歓迎してもらえるチャンスなんてなかなかないし、引き返して一緒に席に座った。

みんなでだべってコーヒーとサンドイまでご馳走になった。何人かは英語が達者でこうして書いている時に特に思い出せるわけでもない普通の話をした。でも、それがすごく良い時間だったように思う。やっぱり自分の旅にはこうして人と何でもない話をしたりして関わることが大きな要素なんだとすごく思った。ネットや誰かが勧める観光地にこだわりすぎなくてもいい。

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この日はだべっている時に教えてもらった広くて綺麗な公園の人通りの少ない場所にテントを張った。公園で運動していたおじさんが気さくに話しかけてくれたので、すんなりとテントを張っても大丈夫そうな尋ねることができた。「ここならノープロブレム」とジェスチャーで教えてくれた。初日からアルバニア人のフレンドリーさにいろいろと救われた日だった。

翌朝の写真。

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写真

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