ホメロスさんとい毎日のカフェ通いで仲良くなった人がいる。ホメロスといえばあのホメロスだけど、彼はその名前を冠してとても誇らしいと言っていた。そして人間、生きているなら、何か素晴らしいものを残して、後世の人に語り継いでもらえるくらい覚えていられたいものだと言っていた。(悪いことではなくてね。笑)
自分は「もちろんそうだねぇ」と笑って返事をする。誰かに覚えていてもらえるくらいの何かを残せるなら万々歳だと思う。でも自分にはそんなことができるだけの実力もこれから努力するだけの気力もない気もする。いやいやそんなことはない、人生可能性は無限大だ、という気もする。なんにせよ、自分のやることなすこと自分以外の誰かに喜んでもらえるだなんて嬉しくて仕方がないことだろうね。ナチュラルな自分の反応ってこんな感じ。
でもこう、一方で「もっと上を目指してみねえか?」って思っている自分もいて、その「上」ってのは、誰かに喜んてもらえているか、覚えてもらえているか、そんなことどっちでもよくなっているようなやつのこと。目の前のことに夢中でただそこに取り組んていって、その先に何が待っているかなんて考えもしない。自分はそういう姿勢に美しさを感じてしまうなあと思う。どっちが上か下かも全くないのだけど、自分は「上」って言ってしまうくらい、そういう世界に行きたがっている。
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多分、最後の朝のコーヒータイム。何回も通う中で仲良くなったそのホメロスさん(左)と息子のセオファニス(真ん中)と奥さんのマリアさん(右)。目が合う度に笑顔を向けてくれる。言葉が交わせなくてもそんなことでその人の素晴らしさを理解できる気がする。
記念写真的なのも撮らせてもらった😊
ミコノス島で働いている娘さん。
今日も強くはないけど雨降り。ちょっとカストリアを散歩していく。
栗っぽいのが落ちている。
食べてみたらとんでもなく苦くて食用ではないと判断。笑
お次はあの山の上にジョージさんと一緒に登ることに。「Prepare for the glory」というスパルタ人が戦に赴く前の掛け声がある(もちろん実際はギリシャ語)。それにかけて威勢よく声をあげるジョージさん。
途中にある祠や小さな教会を見学。
てっぺんから見下ろすカストリアの湖。
また下山していく。街並みを眺めながら歩く。
家に着いたらランチ。またジョージさんが作ってくれた。
ちょっとギリシャ語の読み方を勉強させてもらった。
夜にまた散歩に出掛けてピザを食べて家に帰った。
長い間滞在して複雑な部分もちょっとだけ読めるようになったなあと思う。
明日の朝、出発する。