HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

コソボ出身のケバブ屋さんに助けてもらう(ビストリッツァ・オブ・ソトリBistrica ob Sotli→ヴルホヴォVrhovo)

ここに泊まらせてくれたオーナーのヨージェさんは別の場所に仕事に行っていてご挨拶はできないとのことだったけど。なんと、寝ている間に僕の部屋の前に朝食を置いて行ってくださった。朝食を前に神を崇めるような体勢になった。

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右下にあるのは肉のペーストでこれをパンにつけて食べるということだと思う。初めて見た。美味い😊

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ホステルはとんでもなく綺麗で、もう一日滞在したくなる気持ちを抑えた。

その結果正午くらいに出発した。

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さあさあスロベニアだー!!!

道はとにかくアップダウンアップダウンアップダウン。

山々しい。途中で見える町や村や農場が隆起の中に建っていて美しい景色だった。

家や納屋の一件一件がこれまで見てきた国のものよりもすごく大きかった。

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今日も寝場所探しのためにバーを当たった。

3件ほど訪ねてみたけれどみんなお手上げ状態。

スロベニアでのこのへんの感触はこれまでのバルカン半島の国々の人たちよりもずいぶんさっぱりとした感じだった。自転車で旅している日本人という属性を理解しても、だからといって大したリアクションもない。「申し訳ないけどテントを張れる場所はわからない」と、結論も早めな印象だった。・・・

日没から3時間ほど当たりを見回しながら走り続けた。

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道を走っていると広々とした野原がたくさん広がっているのを見ることができる。普通にテントを張って朝、遅くなりすぎないうちに撤収して出発すれば多分問題はないかもしれない。けれども、土地への侵入はシェンゲン圏だと法整備が進んでいてひょっとすると警察のご厄介になる可能性がある。そういう匂いを感じたので、やっぱり人との繋がりを創るのが一番安全。聞き込みはより一層重要になってくると思った。

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寒い。スロベニアに来て寒さがほんのり増した感じがする。山と山の間だからかもしれない。マイナス2°Cくらい。走っていれば基本的に体幹は問題ないけど、手足が著しく冷える。上手に血流を流せていないからかもしれない。

足に関しては本格的にやばくなってきたら自転車から降りて歩いた。これをすると血流が足に行って温まる。「とりあえず寒さでやられることはない」と気持ち的にも落ち着く。

暗いし冷たいし辺りに誰もいないし一人で心細くなりそうだけど、歩けば必ず誰かがいる。そういうイメージがナチュラルに持てるようになってきている。焦らずに進み続けた。

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一件のケバブ屋さんを発見して、またこれまでと同じ調子で尋ねた。

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いかにも肉屋さん、という雰囲気の男性が翻訳機を見てしばらく考えてくれた。そしてこの季節の寒さを考慮して、この建物の中の空きスペースを使わせてくれることになった。

ケバブ屋さんとカフェが一つ屋根の下に隣り合っていて、その真ん中の小さなスペースだ。

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見た目は全然夢もカケラもないけれど、明け方にはマイナス5°C近くなる今の季節を思えばむしろ極楽に感じられた。

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男性はイェトミルといった。お父さんがこの店を初めて現在は彼が経営を担っていると言っていた。彼らはコソボのプリズレン出身だった。コソボ戦争があった時、一時的に移住を余儀なくされたお父さんはスロベニアのこの地に移ってきたのだという。

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コソボでもまたたくさんの地元の人々との良い思い出がたくさんあるので、コソボだとわかった瞬間、ぼくは笑顔になってしまった。

イェトミルは「ぼくらの神様(ムスリム)の教えに乗っ取って君を助けるよ」と言っていた。本当、どこに行ってもムスリムの人々には強い味方になってもらっている。

「お腹が減っているか?」と尋ねてくれてハンバーガーを作ってくれた。冷えた身体にものすっごく沁みた。

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お父さんは英語が話せないけれど、向けてくる好奇の目線がコソボの人々を思い出させてくれた。そうそう、コソボとかアルバニアの人たちの人懐っこさってこんな感じ。

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Wi-Fiと電源をもらって作業をしているともう一つ、今度は豚肉もサービスしてくれた。本当なあ、この大盤振る舞い感がコソボアルバニアな感じなんだよなあとしみじみしていた。

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ダメ押しの肉もご馳走してくれた。満腹満腹。やっぱり暗くて寒くて怖くても歩き続けて良かった😊

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