HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

良い人ばかりの村のバーで助けてもらう(ヴルホヴォVrhovo→スリヴナSlivna)

カフェとケバブ屋さんに挟まれた部屋で眠った翌日。

先にカフェがオープンするので荷物を撤収して席に座る。昨日、ケバブ屋さんのイェトミルがカフェのオーナーさんにぼくの存在を話してくれていたそうで、コーヒーをご馳走していただき、ゆっくり居座らせていただき、作業もさせいただいた🙏

朝10時イェトミルは昨日から「朝ごはんにハンバーガーかケバブを作るから出発しないで待っててね」と言ってくれていた。

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鶏肉のケバブをお願いした。一個で本当に満腹になる。

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出発前にハンバーガーをもう一個作って手渡してくれた。嬉しい。。

最後に二人のツーショットを撮らせてもらった。「撮らせてくれ」って言って撮ると、みんな無表情になるんだよなあ。

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イェトミルはとても気にかけてくれて、アドバイスをしてくれた。

こういうファーストフード店はぼくらのようにムスリム圏から移住してきた人が多いから、困ったらそこに行くと良いよ。90%くらいの確率で助けてくれると思う。スロベニアにはコソボとかアルバニアの人が多くて、イタリアにはトルコの人が多いと思う。」

なるほどー!新しい視点だ!

お世話になりました!ありがとーう!

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今日も快晴、スロベニアの景色をキョロキョロしながら走って行った

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道路脇に小さな滝を発見。近づいてみると氷が綺麗だったので、なんか綺麗な写真撮れないかなあとトライしてみた。

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ちょいちょい道路脇に旧ユーゴ時代の何かと思われる石碑が見られるのもスロベニアまでかもしれない。

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日が暮れてから見かけたカフェでテントが張れそうな尋ねると、丘の上に良い場所があると紹介されたので行ってみることにした。

でも、この上り坂がなかなかすごい。本当に厳しい勾配のところは写真を撮っていないけどまあ、ゼエゼエ言いながら登っていった。6kmくらい進むのに2時間くらいかけた。

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暗くなって寒さが下界よりも厳しいことを実感する。本当にこんなに歩いた先に良い場所なんてあるのかと不安になってくる。その都度落ち着いて、冷えた足先にまで神経を行き渡らせる意識をして進んでいった。

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こじんまりとした村に差し掛かった。

そこで小さなバーを発見したのでそちらも頼りにしてみた。

地元の人と思われるおじさんたちが8人くらいカウンターに集まって笑い合っている。

そこに入っていくのはやっぱり勇気がいるけど「よっこらしょ」という感じで入店。

いっせいに視線が集まってきた。

「どうしたんだ?」と、英語の話せる人が尋ねてくれた。

要件を話すとみんな「こんな寒い中で信じられない」という雰囲気でみんなでスロベニア語で何かを話し合っていた。

逆に心配してくれているみたいだ。

上り坂を登ってやってきたこの場所は夜になると−10°C近くなるみたいだ。

自分はおそらくそんな環境でもキャンプができるのだけど、そんなことを好き好んで実行する人なんていない。寒さを身をもって知っている人たちは心配してくれている。

申し訳ないがありがたい。

一人のおじさんが友人を呼び出してくれた、その友人のお宅に泊まらせていただけるという。その人もまた、旅が好きで英語も話せるから適任だということだった。

やってきたのはプリモジュさんという優しそうな笑顔の人だった。

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それからそれから「なんか飲むか腹は減っているか」と尋ねられビールとピザをいただいた。上り坂をえっちらおっちら2時間やった身体に沁みて行った🙏

首都リュブリャナのビール。シンボルのドラゴンをあしらってある。他のビールとの味の違いはやっぱりわからない。うまい!笑

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自分のこれまで行った国とか、これからの予定とか、家族はどこにいるとかシンプルなことしか話していないけれどだんだん歓迎ムードになってきてくれたようで、思い切って集合写真をお願いした。

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写真右から2番目のオーナーさんからはお土産に自家製のソーセージと燻製豚肉をいただいた。f:id:tajimax-tj:20220131080347j:plainずっっっっしりしていた。見るからに美味しそうだし保存も効きそうだから好きなタイミングで食べられる。ありがたいです🙏

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「この村は小さくてみんながみんなを知っていて、良い人ばっかりなんだよ」

プリモジュさんの家に向かう車の助手席で納得の解説を聴いた。

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奥さんのテーヤさんとお子さんのツェーネ君も迎えてくれた。ここでは3人で暮らしているそうだ。

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家の中を見回して色々洒落たものがあって「へえ〜〜〜〜」と連呼していた。

コーヒーを飲む?と尋ねられれば必ずYES。

スロベニアではミルク入りがスタンダードだという。すごく好みだったしミルク自体がほんのり甘くて砂糖には出せない甘さを帯びていた。これはお気に入りの一品だ。

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プリモジュさんもテーヤさんも旅が好きで、ヨーロッパはもちろん、南米やインドも二人で行ってきたそうだ。

プリモジュさんはチェスがとても好きだということなので対局した。この村でのチャンピオンだそうだ。いや、ほんと苦手意識が半端じゃないんだけども、頑張った。

「長考が多いけどなかなかやるねえ」とお褒めいただいた。

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惨敗だったけど、相手のやりたいことを読むというのは良い頭の運動になった。

ラキアに、この近くで採取するハーブを色々ミックスして漬け込んだものをいただいた。

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小学校の教員をされているというテーヤさんは明日の授業の準備を。

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プリモジュさんは「明日時間があるなら色々と面白いものを見せてあげるよ、そんでもう一泊して行きなよ」と提案してくれた。

二つ返事でお願いした。久々に服の洗濯もしていただいたし、最近懸念だった寝袋の洗濯もお願いした。これは大きい。何もかもがホクホクな出会いだった😊