HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

自分で確かめてみるまで分からない(ヴォラリェVolarje→ウディネUdine)

泊まらせていただいたお宅。大きいお家だった。

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泊めてくれたおじさんの名前はヨージェさんと言った。

スロベニア流のコーヒーをいただいてゆっくり午前中は作業をさせていただけた。

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ヨージェさんのご両親の写真。

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ゆっくりさせていただけて本当にありがたかった。ヨージェさんに心より感謝です😊🙏

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・・・

出発する前にスロベニアとイタリアの国境でのコロナ事情についてヨージェさんに尋ねてみた。

ぼくみたいなノーワクチンの人はPCR検査が必要。検査はコバリドの街で受けられるんじゃないかなあ。という感じ。もしかするとできないかもしれない。

なんにせよ足を運んで確かめにいこう。

村を抜けて国道に出て、コバリドに移動していく。

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コバリド着。再び山上のコロッセオ教会に迎えてもらう。

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街の真ん中に病院や薬局や老人ホームが集まっている雰囲気の場所があった。

とりあえず薬局の中の人に尋ねると「この町ではPCR検査はやってないが、臨時の出張検査がある」という情報をもらう。担当の場所を案内される。

その場所に行ってそこの人にまた尋ねてみると「コバリドでは現在患者数が多いのでPCR検査はやっていない」と言われた。

PCR検査を受けられる場所を尋ねるとコバリドから15kmほど、国境とは逆方向へ戻ったところにあるドルミンと言う街に戻らなければならないとのことだった。

ここまでのどの人にも「そもそもイタリア入る時に必要なんですよね?PCR?」と尋ねた。みんな当然のようにイエスと言っていた。

 

イタリアはもうすぐそこだ。でも入国するためにはPCR検査のために一旦15km戻らなければならないらしい。めんどくさい。すごくめんどくさい。そもそもコロナ騒動全般がおかしいと思っていて、お金も節約したい自分としては二重、三重にめんどくさい。

コロナ関連の情報は自分で確かめてみるまで真実は分からないと思う。

政府の公式発表もTwitterでの評判も地元の医療関係の人や他の旅人の体験談も、参考にはするけど、基本鵜呑みにしない。そういう又聞きの情報がどの程度が本当でどの程度が嘘なのか自分には知る由もない。

この状況においては自分で「設定」することが大切だと思っていて、自分はノーワクチンで、もはやコロナ以前の生き方をしていてもこれまで通り安全に人生を全うできると思っている。そう「設定」している。

だからできるだけコロナの危険性を煽るような行いの全てに加担したくない。(もちろんお金使いたくないし。笑)

ワクチンはもちろんのこと、PCR検査を受けることも、マスクをつけることも、ディスタンスを取ることも、コロナウイルスという存在の危険性をいたずらに煽り、不安が充満する生きづらい社会に加担しているだけ。「百害あって一利なし」くらいに思っている。

だからこの時、自分が話した人の100%が「PCR検査は要る」と言っていたけれど

いやいや、そんなことありませんよ。

と自分で「設定」し、自分の足で国境まで行って確かめることにした。たとえ係官にPCR検査を要求されてもめちゃくちゃ驚いて「え?要るんですか?」と返すシミュレーションを繰り返した。

最後まで自分の最善の「設定」の元、やってみる。本当にダメなら潔く諦める。

何かの手違いで入国できるのなら万々歳だし、ダメでも引き返せば良い。10キロ20キロ、そこまでの移動は良い運動になる。失うものは何もない。

・・

国境へ向けて走り出す。

イタリアが見えてきた。

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山の中を通る道。

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看板が見えた。

そしてあの建物がイミグレーションかな?と身構えていると

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あれ?

 

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入った?

 

PCR検査どころか

 

ひとっこひとり居ないよ?

 

いやいやもうちょっと進んだら誰かいるのかもしれない、気を緩めずに。

 

あれ?

 

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歓迎されてる?(benvenuti)

 

あれ、入った?イタリア入った?ここイタリアだよね?

 

というわけで

ありがとうスロベニア!よろしくイタリア!!

 

まさかのフリーパス!

まあここをよく利用する人からすれば当たり前かもしれないけど、本当に自分が尋ねた地元の人はみんな何かしらの書類が必要と当然のように言っていたので通れないのかと思っていた。

けれどもやっぱり、自分の足で行ってみたらこれだ。

本当に、本当に、自分で確かめてみるまで分からない。

何事もそういうことなんだと思う。

・・・

「のれんに腕押し」みたいな感覚で入ったイタリア。

周りを見ながらいろいろと「おおーこれがイターリア」と心の中で何度も連呼してキョロキョロしながら走った。

イタリアといえば日本でも有名な都市がたくさんあるので、今走っているこのローカルな景色が実は貴重なんじゃないかとゆっくり走った。

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やっぱりこう、建物とか彫刻が凝っているものが多いなあ。古かったり壊れてたりしてもその趣が感じられるようになっている気がする。

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イタリアで初のスーパーマーケット入店。

ワインの宝庫〜

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パスタの宝庫〜

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トマトの宝庫〜

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値段はやっぱりちょっと高くなったけれど思っていたほどじゃない。

・・・

見渡す限り平地のゾーンに来た。広い畑らしい場所がたくさん。ここまでの国々よりも遥かに大規模農業の様相だった。

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日が落ち切るところまで見れるのは久しぶりだ。スロベニアはいつも山のあるだったからなあ。

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これまで通りの方法で宿探しを開始。

難しい現状にぶつかった。

この、写真左だ。

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シェンゲン圏の主に西側の国ではもう普通になっているグリーンパス。医療機関が発行するQRコードを読み取って非感染者であること確認する。イタリアでは全ての飲食店でこのグリーンパスによって感染リスクが無いことを証明しなければ入店できないという法令が出ている。

自分はワクチンを受けるつもりはないので、毎回48時間だか72時間以内の取得した陰性証明書を提示しなければならい。

これは辛い。

自分はほぼ毎日、電気を取得したりブログ更新をしたり写真の編集をしなければならない。それができていたのはこれまでどの国でも飲食店に自由に出入りすることができていたからだ。

それがイタリアではできない。毎回検査を受けるために10€だか20€だかのお金を払っていたらすぐに詰んでしまう。ここまで制限の厳しい環境は初体験だ。

「うっ・・・」と思った。入国するタイミングを間違えたかと思った。もっとコロナが落ち着いて政策がマイルドになるのを待つべきだったかと思った。

でも、それでも

旅をしていればもしかすると特別に協力してくれる人が見つかるかもしれない。たとえ日々の感染者数がとんでもなく多くて、法律で厳しい制限が課されている環境だとしても、ぼくと感覚を同じくする人は見つかるかもしれない。コロナ騒動に流されず繋がりを大切にできる仲間が見つかるかもしれない。

外からこの状況をインターネットで確認していたら状況は厳しいようにしか見えない。けれども、だからこそ自分の足でちゃんと確かめれば全然違う感触を理解できるかもしれない。

むしろ自分の足で回れる今がチャンスかもしれない。どんな状況下でもこの生活を遂行することはできる。その可能性を広げる絶好の機会かもしれない。

そんな風に切り替えてバーを探しながら走り続けた。

・・・

そして見つけたお店。

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とりあえずは泊まれる場所を探すために中の人にテントを貼れる場所を尋ねる(それだけならグリーンパスは関係なくできる)。翻訳アプリで今度はイタリア語だ。

お店の人はすごく協力的に考えてくれて、お店の横の庭か、すぐ横の地下倉庫のような場所でテントを張っても大丈夫だと案内してもらえた。地下倉庫を選択。

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見た目はなかなか酷そうだけど、寒さをしのげるのと

電源が確保できる!

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そして、お店のWi-Fiを繋がせてもらうこともできた。これで作業ができる。グリーンパスによって電源もネットも作業も諦めなければならないかと思っていたらこんな形で実現できた。

毎回こんなに上手く行かないだろうけれど、全く不可能かと思われたところ、そこに突破口が開かれた。希望の光を感じた。

やっぱり、やっぱりそうだ。自分で確かめてみるまで分からない。

どんなに厳しいと思われる状況でも、流されて諦めない、自分の希望を最後まで持ち続ける。今現在のイタリアではそこを確かめながら旅することができそうだ。

お店が閉まった後に「こんな場所しか用意できなくてごめんなさいね」と店の人が気遣ってくれて、フルーツとクッキーを差し入れしてくれた。ありがとうございます🙏