HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

滝に打たれてなんぼのもんじゃい(セスTheth)

最近はSimカードも入れていなかった自分のスマホ

その役割は優先度の高い順で書くと

・マップ、位置情報(オフライン状態でも現在地をかなり追ってくれる優れもの)

・翻訳(寝場所を尋ねるときのコミュニケーションツール。言語をあらかじめダウンロードしていればオフラインでも動く)

・Whatsapp(海外で主流のLINE)での現地の友人との連絡

・夜間のライト(これが今使っているヘッドライト以上に明るくて助かる)

・インスタグラム投稿(今は動いていないけれどいずれ。。)

だいたいこんなところだ。

旅ができなくなるわけじゃないけれど、特にマップが使えないのは痛い。

いつもマップと睨めっこしながら移動しているのに。

地味に命の危険も、低確率ながらあり得る。

昨日は昔の逞しい旅人の真似をしようかと考えていたけれど、所詮ぼくは現代っ子

スマホ、やっぱり欲しい。。!

 

スマホを探しにいく。自分が泊まったあたりは10軒ほどカフェやレストランが並んでいるだけの場所。そこにトラックやバスが出入りしてくる。観光客は主にここを拠点にしてセスの名所にハイキングに出かける。

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おそらく誰かしらがスマホを拾ったのは間違いないと思う。

ここは観光客がたくさん訪れる。

ということは落とし物センターのような場所があるかもしれない。

地図を見てみると観光客のためのインフォメーションセンターなるものがある。

とりあえずそこに行ってみることに。

オープンと同時に尋ねてみる。

係のお姉さんは僕の説明をポカーンとした顔で聴いてすぐに首を横に振った。

そもそもそんなシステムはない、という感じだった。

落とし物の管理なんて面倒なことを引き受けるのなんて日本くらいなものか。

付近のカフェやレストランにも尋ねて回った。

落とし物を取り扱う場所なんてやっぱりない。

どこに聴いても心当たりなし。

もうどこを探したら良いか検討もつかない。

とりあえず、暑い。へばる。

ここでスマホを見つけるのは絶望的に感じられた。 

 

セスの川と山を眺めた。

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バックパッカーやバイクライダー観光客が通り過ぎていく。きっとみんなスマホや貴重品を失くしたりなんかしないんだろうな。

当たり前のようにずっと自分の持ち物を管理できるなんて自分からしたらあり得ないほど能力だ。

 

帰りたくなってきた。誰かに助けて欲しくなる。

どこかの街に行ってスマホを持っている人でも探そうか。

奇跡的にめっちゃ安いスマホが見つかるかもしれない。

 

でもせっかくやってきたこのセスを全く見ないのは勿体ない気がしてならない。

山道をめちゃくちゃ苦労して登ってきたにもかかわらず。。

 

ぼーっとしながら日陰に座ってあれこれ考えた。

川が勢いよくどーっと流れる音。

30分くらい経った。

 

おし。と腰をあげた

とりあえず、セス見てこう。

 

実際のところどこに何があるのかわからないので

またインフォメーションセンターへ。 

とりあえず、滝があるらしい。よし、滝いこう。

 

自転車や荷物はカフェの裏手に置かせてもらって軽装で出発。

川が、すごく綺麗だ。

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川沿いや田舎道にようなところや山道を歩いて40分くらい

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地味に道に迷う。

案内板とか全然置いていないのにやたら別れ道が現れる。

こんな時にスマホがあれば現在地を把握しながら進めるのに。。

っと、いかん。

スマホのことはひとまず忘れるんだ。

 

向かいからハイキングに慣れていそうな出立ちの旅行者の人が歩いてくる。

「滝はこっちですか?」と道を尋ねてみる

「滝はあったけれど、お目当ての滝だったかわからなかったよ(苦笑)」

ドイツから来たらしい。見た感じ50代くらい。ドイツ人やっぱ逞しいなあ。

「ここでは何も確かなことはないね」

二人で笑った。

 

滝が見えてきた。たぶんあそこに向かうんだ。

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川を渡る

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キャンプ中のカフェから歩いて1時間くらい。滝が間近で見えてきた。

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さらに登って1番大きな滝に到着した。

でかーーーーーーい!!

水飛沫がこちらまで飛んでくる!

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近づくとこんな風に見える。

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苔のたくさん生えた岩を水が流れて行っている様子がいい😊

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めちゃくちゃたくさんの水飛沫を浴びながら反対側に移る。

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さあ、こんなところに来たのであればぜひ、入水しなければ!

いくぜ!!

 

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(風防なしなので風がボボボボボボ)

冷てええええええーーーーーーーーーーい!!!!

夏だけれど風邪を引いてしまうんではないかと思ってしまうくらい。

 

これは辛い。寒いのが大の苦手。

夏なのに風邪ひいちゃうんじゃないか?ってくらい寒く感じる。

 

が、今度は写真も撮っておきたい。

どうしようか。。やだなあ。もうやめたいなあ。

40分くらい日の当たるところで考えて

 

もう一回行った。

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やっぱ冷てええええええええーーーーーーーーい!!!!

ぎゃーーー!死ぬーーーー!!!

 

こんな、誰のためになるのかもわからない写真のためにぼくは何を頑張っているのだろう。良いじゃないかそんな無理なんかしないで、一生懸命綺麗な写真を撮ってれば良いじゃないか。

いや、しかし、きっとぼくが異国の地を味わっている様子を楽しんでくれる人が2人くらいはいるかもしれない、こんなアホなことで救われる人が1人くらいいるかもしれない。いや、たくさんいるはずだ!!!!!!

 

日の当たり方が変わってきて、虹がかかるようになってきた。

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滝の様子を伝えるためのビデオも撮った。カメラが濡れる濡れる笑

 

しょうもないことなんだけど個人的にすごくびっくりしたのは

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Wi-Fiがある。のか?これはただの落書きか?

念の為に持ってきていたパソコンを開いてみると

本当にあった。

ちゃんとしっかりした強さのやつ。

あたりを見回してもそれらしい機材なん見当たらない。

すごい。こんなところでどうやって。。。

 

水の中に入るのは本当に辛かったけれど

普通に観光するなら本当に気持ちの良い場所だったと思う😊

2時間くらいは滝を眺めていた。

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行って帰って合計6kmくらいの移動。

 

 

夕方ぐらいにカフェに帰ってきて作業。

水を何回かペットボトルに入れてもらう。

水道から出てくるのはきっと川の水だろう。

冷たくて美味しい😊

 

写真の左奥がテントを張っている場所。

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さて、気持ちの良い場所に行って帰ってきたけれど、やっぱり「スマホ問題」が頭から離れない。スマホどうしようかなあスマホ

この、スマホが無くなった件、そしてセスという場所が全体的に観光地化されていて、あまり仲良くなれる地元の人もいないことが理由で、ここから早く出て行きたくなっていた。自然はすごく気持ちがいいけれど、自分はそういう、その場にいる人に影響されるタイプなのだと改めて思う。

明日はもう一つの見所を見学して、セスを出て行こう。茹で上がった米とパスタを食べながら決めた。