たくさん走った一日だった。
砂利だらけでアップダウンの多い山道をゆっくりと歩く。周りを見るとダイナミックな景色の中に家や畑があった。
アスファルトの国道に出てからはスイスイ走っていく。自転車のギアとチェーンの調子が悪くなってきて、時折ガタッとチェーンがズレるので、それを気にしながら走る。100km以上の走りだった。このくらいの長い距離の走りは久々だし、長めの休みから走り始めてまだ二日目だったので筋肉痛状態になった。
ヴローラに着いてアルケットさんと合流。世界中のパイロットが集うパラグライディングの大会、アルバニアオープンに参加する人たちと一緒に会食をいただいた。「こんな大人の会食に私がいても良いんでしょうか」という感じの雰囲気の中、新しい知り合いができて良かった。
アルケットさんにヴロラのホテルの部屋を用意してもらって明日のイベントに備えた。
〜〜〜〜〜
7時半くらいに起きた。久々のベッドでよく眠れた。
子供たちは学校に行ってしまっていたようだった。
お父さんとお父さんの友達が庭のテーブルでコーヒーを飲んでいた。
こんな気持ちいい場所で毎朝過ごすのか。人柄が朗らかになっていきそうだ。
席に座ってコーヒーごちそういただく😊
トルココーヒーだ😃(ギリシャの人にとってはギリシャコーヒーだけど、アルバニアの人はトルココーヒーと呼んでいる)
少しだけ寒い風と温かい日差しを浴びてコーヒーをいただく。何も注文していなかったのでいつもは入れない砂糖が入っていた。このあたりの人々にとってのコーヒーは砂糖入りがデフォルト。
お父さんとお友達が何かの作業に取り掛かったので見させてもらった。
石を運んで
塀を築き上げている。多分土砂崩れがおこらないようにしているのだと思う。
全てのものが一つ一つ地道な作業で出来上がっているんだろうな。
お母さんは牛小屋の掃除。
言葉が通じないと理解しているからか、何も言わないのだけど(ちなみに通じないけれどめちゃくちゃ喋ってくる人はよくいる。笑)、いつも素敵な表情を返してくれる人だった😊
手作業で生きている人々の風景は尊く感じる。
93才のおじいちゃんもいい表情で笑っている人だった。
写真を撮られる構えの表情はこうなる。
いろんな植物を触ってアルバニア語で何か伝えようとしてくれていたのだけど理解できなくてほんとすみません。
ほんと気持ちのいい場所。
家の周りをウロウロとしているとお父さんが「メシだぞ」とジェスチャーで呼びに来てくれて卓を囲んだ。この自然のままのような感じが、素敵だなあ。めちゃくちゃ嬉しいです😆
昨日から食べてさせていただいてるパン、な〜んか味とか食感がしっかりとしているなあと思ってた。尋ねてみるとこれはお母さんの手作り(どこからかははっきり分からなかったが)だと言っていた。
家からちょっと離れたところでパンを焼き上げる場所があるらしい。素晴らしいなあ😊
ザジキがあればパンが無限に食べられる😊
食べ終えるとみんなそれぞれの仕事に戻っていった。
自分も今日中にヴロラに到着しなければならないので出発の準備をする。
こんなふらりと現れた外国人を穏やかにご一緒させてくれる素敵な人たちだった。こういう人たちの姿を目に入れることができたことはとても貴重なことだったと思う。
最初に家に招いてくれた13才のクロディアンに挨拶をしたかったけれど、学校に行っているのでインスタでメッセージを入れておいた。
ご家族の皆さんにお礼を伝えて出発した。
山道。進むのは簡単ではないけれど、横を見ると景色がすごい。
国道が見えてきた。
ここから自転車に乗って走行開始。
午後2時。ここから90kmほど走らなければ到着しない。夜になりそう。
写真を撮らずに走りに集中。
一度通った道なのでちょいちょい覚えているお店や景色が目の前を通り過ぎて行った。
あと48km
一昨日、レストランを去るときにお餞別でもらったもの。
ありがたくいただきます😊
レッドブルをちょっと薄くしたような味という印象だった。
ヴロラ県に入る頃には日がかなり傾いてきた。
今日はたくさん走ってます
こんな風にカメラを向けてくる人がいた。
「アルバニアオープン!?」と尋ねてくるので「あ、関係者の人か」と理解した。
動画の前で手を振っておいた😊
また後ほどどこかで会えるだろう。
日が暮れていく。今日はきれいな夕焼け空。
ヴロラに到着。街に入る頃には暗くなっていた。
ヴロラの浜辺。
20:30。待ち合わせのニューヨークホテルに到着。
関係者と思しき人たちがたくさん。インターナショナルなので英語もたくさん聞こえる。
ホテルからレストランに場所を移してディナー。
ラグジュアリーな場所だった。。
遠くに海を眺めることのできるテラス席。
ただ、料理は少なめだった。美味しいけれど😃
みんなアルバニア語で何か大会の打ち合わせっぽいことを話していたり久しぶりだね的なトークをしていた。
企業の社長さんとか、大使館の人とか、ジャーナリストの人とか、こう、いろいろ地位のありそうな感じの人たちだった。日本に行ったことのあるひとも結構いた。自分は遠い国から旅をしてきたというだけでそんな場所に何も話さずただ居させてもらってワインや料理をいただいている。つい今朝まで農家さんのお宅にお世話になり、夜には全然違う雰囲気の人たちに囲まれている。目まぐるしく変わる景色。旅って面白い😃