HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

請求1250ユーロ(Dakar)

日本人自転車旅人のあさひ君がちょうどダカールに到着し、宿泊先を探していたのでコリーナたちを紹介しこの家で待ち合わせることに。自分はそれにかこつけてもう一泊ここに留まることをロニーに恐る恐る告げると、彼は何か文句を言いたげな雰囲気を醸し出しつつも飲み込んでくれた。

自分の頭の中はロニーに下船の希望をどう切り出そうかという問題でいっぱいだった。どういう反応をされるのか全く読めない。残るための説得をされるのか、すぐに解放してもらえるのか、それとも何かしらの報復が飛んでくるのか、めちゃくちゃ緊張する。

「わたしはこの船に乗った時からずっと心が張り詰めておりました。あなたの接し方はもはやわたしにとって恐怖でしかなく、先日のチョコレート容器事件がピークでした。もう心のエネルギーが空です。つきましてはこの船から降りたいと思っています。もちろんこのメッセージだけでは不十分な相談内容だと思うので、明日、直接会った時に話し合いができればと思います。」という旨のメッセージを送った。「あなたの人格を否定しているのではなく、これは私の心の問題です」というフォローも入れておいた。

朝起きてロニーからの返信を確認。深夜2時ごろに送られてきていた。随分と穏やかな口調に始まり、これまで船に滞在してきた分の金額の請求が飛んできた。日数と利用施設やガス代の計算、合計で1250ユーロだった。「明日、桟橋でお会いしよう」という最後の一言の後ろに海賊旗の絵文字🏴‍☠️が飾られていた。彼の強かな悪魔的微笑みを感じた。

どう来るかと思っていたら真っ先に報復で返してきた。これはまずいことになった。果たしてぼくは無事に船を降りることができるだろうか。。。

コリーナに誘われてYouTubeでインストラクターが誘導する動画を見ながら筋トレを行った。思ってたよりもすっごくきつい。もう随分運動不足になったもんだ。それからブレストレーニングも行った、息を止める時間が3分間くらいあって全然耐えられなかった。

あさひ君と一緒に旅してきたステファンと一緒に夕食を囲んだ。