HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

茅葺き屋根づくり(Mbam→Sandicoly)

ヒルやニワトリや山羊がテントの周りをうろつく中起きる。すごく冒険感あって好き。泊まらせてくれたご家族の皆さんは朝五時くらいから起き出してなにかの家事をしているようだった。昨日食べた残りもののンムブのをかけたクスクスをいただき、みんなで写真を撮らせてもらって出発した。「午後くらいまでゆっくりしていきなよ」と言っていただけてありがたかったけど、それじゃ暑すぎるんだ。笑

水はいくつあってもすぐに飲み干す。60kmくらい走ったところで4.5リットル飲み干したので分けてくれる人を探していた。

大量の藁を地面に並べ、ビニールロープで縛っている若い男衆と子供達を発見。村でよく見かける茅葺きの屋根を作っていた。拙い仏語で水をお願いすると彼らのうちの一人がすぐに家の中から水を持ってきてくれた。

「わぁーすごいっすね!」という感じで近くで見せてもらい写真も撮らせていただくと、少しだけ英語の話せる優しい雰囲気のババカルという青年が参加させてくれた。ビニールロープを使って茅を縛るのは思ってたよりもシンプルだった。音楽をかけながら作業していたのでまた調子に乗って腰をくねらせ適当に踊るとやたらとウケてババカルからは「キミはプロかい?ぼくにも教えてくれよ」と言われてびっくりした。

小一時間くらい一緒に作業させてもらうとババカルが「一緒にランチ食べよう」と誘ってくれて、家の人が用意してくれた「チェブ・ゲナ=鶏肉とご飯」を大人数で囲んだ。みんな食べ終わるとスタスタ行ってしまう中、自分がいちばん最後まで残って食べていた。

その後は屋根の上に茅を乗せていく作業を見学させてもらった。結局水をもらうために止まった12時くらいから夕方16時の作業終わりまでご一緒させてもらった。

家の方に「今日は泊まって行って明日の朝出発したら?」と言っていただけて甘えさせていただくことに。部屋に蚊帳付きベッドに扇風機まで用意していただけてありがたかった。しかし扇風機は充電型でコンセントを借り忘れ、バッテリーが早々になくなってそれからはとにかく熱帯夜で汗だくだった。

今日も思わぬ楽しい機会に恵まれた。現地の人と関わるのに一番良いのは一緒に手を動かすことことだと思う。都会育ちでものづくり何も関心を持たずにここまで生きてみて思うが困ることはたくさんあるし付き合いの幅も狭まるしまあ色々損してるのだろうと感じやすく、それでも「それこそが我が人生の味である」と心の整理をつけるのはちょっと骨が折れた。こうして物の少ない環境でコツコツ経験を積む。