HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

場数が要る(Somone→Fatick)

メトル・ジョンさんは素敵な笑顔で送り出してくれた。お金まで渡してくれた。

自分は人を見るときは言ってることとかやってることそのものより、物の置き方とか、立ち姿勢とか、視線の合わせ方とか、そういう行間的な細かい事柄の方が印象深い。メトル・ジョンさんとは全然言葉を交わしてないけど、彼の表情からは素直な愛情が滲んでいた。小鳥が肩にとまりそうだと思った。

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太陽はそんなに出てない曇り空だけど気温が35℃くらい。すごく汗をかく。水をどんどん飲む。そういえば熱帯の夏って旅では初めてだ。何気に辛い。

土や砂埃が身体について、すぐ横を追い越す大型車に気を使う。

今はマンゴーの季節。路上でどこでも売られているので初トライ。2個で100フラン≒25円。

ジャンベっぽい楽器の音がドンドコ鳴り響いている結婚式会場を少し覗かせていただいたが撮影はしないように念押しされた。

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Fatickという大きめの町で寝場所探し。いやもうすごく大変に感じた。自分でちゃんと探すのは何気に5ヶ月ぶり。自分から人に話しかけるのに緊張して躊躇う。立ち往生して誰に話しかけようか迷う。向こうから笑顔で話しかけてくれたりしないかなぁと思ったりする。もっとガンガン行かねばならんと分かってはいるが腰が重い。もともと自分はそういう奴なのでブランクをつくったらいかんのだろう。それでも5人くらいにはあたってみたけど成果なし。子供や若者に注目されて手を振られたりするけど元気に返事する余裕もない。

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大学生の集団に話しかけ、彼らの何人かは英語を話せるので親身になってくれて、彼らの知り合いの町のおじさんの家の庭にテントを張らせていただけることになった。おじさんの息子さんも居て、彼の勤め先のレストランに連れて行って頂き、タコスをご馳走していただいた。人生の中でやる必要もないような泥臭い苦労それそのものはなかなか楽しめないけど、やっぱり良い人に会えるとやってて良かったなぁと思える。なんだかんだで上手くいった一人野宿旅初日。ありがたい。

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場数が必要だなぁと直感的に思う。旅の場数。移動する事、その時その時の問題に対して対応策を考える事、人に対して心を開いていく事、どれと大変だし面倒で疲れる。無駄や失敗がとても多いし。それでも今、ここは続けて続けて慣れていってみよと直感する。