HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

ちょうど良い塩梅がわからない(Dakar)

そういえば、6日だか9日だかに予定されていたカーボベルデへの出航はおよそ2週間後の23日に変更となったらしい。「まあなんとか耐え抜くしかないか」という感覚だった。

この日はロニーが陸またエンジン関連の用事があって留守にしている間に任された作業をこなす。船の前の「ジップ」という帆をロープに取り付けた。作業は昨日から手伝いに加わってくれたドイツのヤンという若者と一緒に。ヤンは作業全般の手際がぼくよりも格段に良く、金も払っているからかぼくが感じているような妙なストレスもないからか、キビキビと動いてくれたのでむしろ自分が彼を頼りにした。1ヶ月も手伝いをしていたとは思えない我が鈍い動きよ。

続いて青銅磨き。仕上げの洗い落としが不十分でまた錆がついてしまい、二周目三周目と繰り返し磨いて時間がかかって疲れてしまった。後からロニーにはそこまで神経質なクオリティじゃなくてもよかったことを伝えられた。こうやって相手の求めを理解し切らずに過剰にやりすぎて無駄に疲弊することがよくあるのだけど、今回はまさにそれだった。ちょうど良い塩梅がわからない。チームワークは相変わらず苦手である。

船の近くを漂っていた危険そうなクラゲ。

ジップセイルを取り付ける。

磨いた青銅。

日没直後の色が綺麗だった。