HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

ストレスフル(Dakar)

朝の巡回を早めにやって記録したら後から「ちょうどの時間にやれ、嘘をつくな」とダメ出しされる。「デッキの掃除は言われなくてもやれ」とダメ出しされる。一緒に陸に行く時のディンギーの操縦に指示を出す際のダメ出しの口調が強い。

買い出しのために二人で陸地へ。ぼくはロニーからお金を渡され、一人で燃料を購入することに。するといつもCVDにいるラファエルというフランス人のおじさんが自分のバイクに乗せて連れて行ってくれた。実際、ガソリンスタンドは遠い場所にあったので助かった。が、ロニーから渡されたお金は足りていなかった。そこでラファエルに立て替えてもらってロニーにお金を頼むことに。しかしこの男はなんだかご立腹だった。曰く「ここでは人に頼み事をしたらみんな金をせびってくる。それがなくても何かとマウンティングしてくる。そもそもバイクで送ってもらうところから頼むべきではなかった」と言い出した。

別にラファエルからは何も言われていないし本当に建て替えのお金を渡して欲しかっただけなのだけど、この男はなぜか無駄にイライラしていて困る。嫌ならバイクに乗せてもらう時にも一緒にいたのだから止めれば良いし、そもそも貴様の手渡した金が足りなかったからこうなったんじゃい、ということを思うのは後日になるくらい自分の頭は怒気の前にフリーズしてしまう。

この男とは二週間以上一緒にいるのだけど、実はコミュニケーション面でストレスがかなりかかっていた。まずそもそもの入り方が自分は金を持っていないが働きます、という約束なのでその緊張感が続いているのは大きい。

自分の能力の低さ、英語力とか、そもそも新しい仕事を覚えることが圧倒的に遅いのでそれで彼に迷惑をかけているというケースもあり、そちらについては申し訳ない。が、言ってしまえば彼との接し方がとても難しいが故に失敗や事故につながっていることが多い。彼の怒りっぽい性格やハリネズミ的な排他性とか精神的脆さが矢となってぼくに飛んでくる感じがする、きつい。予定の出発日まであと10日間、大丈夫だろうか。