HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

エンジンのレクチャー(Dakar)

目が痛い。昨日の溶接作業の時に太陽と同じ強度の光を目に浴びたからだそうだ。見えて入るけれど痛くて閉じたくなる。しばらくしたら治るとのこと。

エンジンの部品の一部が故障してしまったらしく、その修理のために手伝いをした。結局、この辺りで手に入らないパーツが壊れてしまったらしい。そこで今月末に旅行でやってくるロニーのおじさんに持ってきてもらうよう頼んだという。ロニーのおじさんはバリバリのエンジニアであり「俺の師匠だよ」と言っていた。

ついでにエンジンについての知識をレクチャーしてもらい、2ストローク、4ストロークエンジンの違いや、今日までエンジンのエネルギー効率はエンジンそのものを動かすために8~9割のエネルギーを消費し、実際に動力となるのは1~2割であり、そのイノベーションは何十年も行われていない。どこかが利権を占有しているのかもしれない。という話まで教わった。

船に乗ると決まった当初は出航までに3週間以上を費やさなければならず、それがずいぶん長く感じられた。自分は航海のやり方を学べたらそれも嬉しいけれど、第一目標はただ大西洋を渡ってアメリカ大陸に渡ることができればそれで十分であり、長い時間下働きのようなことをするのは時間の無駄に感じられた。別のボートハイカーはすんなりとタダで乗せてもらっていることも知っているし。

が、学べることが多いので、むしろこの船に乗れたのは好機かもしれない、と思えるようになってきた。ロニーはなんでも気前よく教えてくれる男だし、自分よりもずっとチャレンジングな冒険家なので、学ぶところは多い。南アメリカに到着して以降もカリブ海周辺で船の手伝いを続けて航海士になるなんてのも良いなあ。夢が膨らんでいく。

浄水器のフィルターの清掃。

エンジンの部品をチェックするために人手がいるので手伝い。

エンジンについての授業風景。

終わった後は船底の水溜まりを吸い出す。