HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

日々の業務(Dakar)

海賊によるちゃんとした授業その2、航海の入門。舵取り、風向き、GPS、コンパス、波、ラダー、船が進む仕組みについて教わった。これからこれを実際の航海で使うことになる。航海を学ぶことは大自然について知ることになるのでそれだけで重要感がすごい。やりがいのある世界に足を踏み入れたなと思う。

一日のルーティンワークを教わった。

ソーラーパネルの掃除

船の各部屋の上部に取り付けられた合計10枚のソーラーパネルを清掃する。ダカールでは会場に砂埃が舞っているし、海鳥は糞を落とすしでパネルはよく汚れる。すると電力供給は少なくなるのでこまめに掃除を行う。といってもここしばらくは体感一日一回で済むようである。

②バッテリー残量のチェック

「ワークショップ」という地下部分に設置されている機器で船全体への電力の供給するバッテリーの残り%を確認。80%以下になっていると色々面倒なことになるらしく、その際はジェネレーターを始動させて対応したりするので特にその辺りは注意する。

生活用水の残量確認

ベオママでは海水を濾過して飲み水からトイレの流水までの生活用水を作っているのでこの残量をチェックする。計器はバッテリーの機器と同じくワークショップにある。

④ビルジ(船底)の水溜りの有無の確認

エンジンルームとワークショップとサルーン(自分がテントを張っている広い部屋)から確認できる船底部に水が溜まっていないかチェックする。ここに水が不自然に溜まっていたら何かしらのトラブルが発生している証拠なのでこまめにチェックして異常がないか報告する。それから掃除機で水を吸い取る。

ディンギー(小舟)の清掃

小舟がよく汚れてしまうのでこれもまた拭き掃除をする。船底は海水を汲み上げ入れてまた掻き出して清掃する。

⑥気圧の確認

計器を確認して数値を書き込む。

これらを毎日8時、14時、20時に行い、記録してサインする。飲食店のアルバイトでやったトイレ掃除確認のあの感じ。

今日も朝からダブルシックスが出るまで二つのダイスを振り続ける船長。

授業の様子。

コロナに崩れた社会を「XX」としてそこから年数を足して行って今年は「XX3」ということだそうだ。

ロニーが作ってくれたレンズ豆のカレー、美味しかった。

ロニーはなんだかんだで気のいい人間なのだろうという気がしてきた。きっと仕事とプライベートめちゃくちゃはっきり分けるタイプなのだろう。相変わらず30%くらいしか理解のできない捲し立てるような彼の話だが悪い人間ではないということがわかってきた。自分が世界をインスパイアしてやろうという気概に溢れていて、その一環でぼくのことも海賊に仕上げようとしているようだった。そういう人からこんな立派な船での航海を教わるなんてことは滅多にない良い機会だろうし、実はラッキーだったのかもしれない。