事がうまく運べばこのクリーニング屋の滞在は今日が最後。
毎朝分けてもらっていたコーヒーとパン。
明日から乗り込むことになる「海賊」ロニーの船。
お茶を淹れてくれるモル。
10分間くらいこの動作を続けて少量の一杯を飲む
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セイリングクラブで出会った木彫師のマロウという人の借りている部屋に招いていただき、ご馳走になった。その部屋とはこんな建物だった。
部屋はこんな感じだった。蝋燭とスマホのライトだけで明かりをつける。
マロウはここから100kmほど離れたトゥーバという都市に家があり、二週間に一度、帰るという。ダカールでは木彫り作品を作って売りながら、この部屋に寝泊まりして生活しているという。
この建物の別の部屋にはマロウ以外にも何人か住人が住んでいるようだった。
自分の正直な印象では「廃墟」に隠れているような。しかしそれゆえとても安く部屋を借りることができているのだろう。
ご馳走していただいたのはクスクスのような粒々に水と粉ミルクと砂糖をかけたもの。ちょっと苦手な味だった。
翌日、マロウの仕事場を見せてもらった。
マロウと握手した時、その手は一面全てがマメだった。
野球のバットの素振りで小さなマメができて硬くなるのだけど、それが全面に広がっている感じ。職人の手だった。
コーヒーやツナサンドをご馳走になった。
とにかく廃墟が印象的で、セネガルで暮らす人の生活のリアルを感じたことがとても貴重なことだった。迎え入れてくれたマロウに感謝である。