HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

船を待って1週間(Dakar)

ダカールセーリングクラブCVDで南アメリカ行きの船を待ち始め来てから1週間が経った。

無料で泊まらせてくれ続けているクリーニング屋のモルやアチールにはとても感謝である。泊まらせてくれるだけでなく、毎日の奥さんの手料理を分けてくれたり、新しくCVDに到着した船主と繋いでくれたり、自分一人じゃできないいろいろな便宜を図ってくれている。モルはややヒップホップ的なノリのかかった話し方で「アッラーが君を守れと伝えてきたんだ」「Take your time」と言ってくれるしアチールはよく笑われてくれるしで滞在しやすい雰囲気まで作ってくれている。ものすごく感謝している。

1週間の間で2人、セネガルを出て行く船主と出会ったが1人はぼくの船酔いのリスクが大きいこと、もう1人は既に満員であることが理由で乗せてもらうことは叶わなかった。1週間進展無し。

南アメリカ行きの船は10月〜2月、冬の間がシーズンと言われていて3月の今はもう手遅れということになっている。それでも1週間待ち続けきて、これからも待ち続けるつもりでいる。それはいまここが大きな旅の分かれ道になっているから、ということは大きい。

ここで船を諦め、アフリカを南下していくとナミビアまでは大西洋を渡る船に乗れるチャンスはほぼなさそう。ナミビアは最南端の南アフリカの一歩手前であり、そこまで辿り着くためには少なくとも一年近くかかりそう。

南アフリカの方向に進路をとるならこれ以降15カ国近くはざっくり一万円支払って30日の滞在権を得て入国なければならない。1年間近くはその状況を旅することになる。

南アメリカに行けたらどこに行こうが出入国でお金はかからないのでその点がとても気楽になる。北アメリカも含めれば訪れたい場所は山ほどあるはずなので少なくとも5年くらいは楽しめそう。その間にアフリカの状況も良くなって、それから旅をするという良い流れをイメージできる。

アフリカとアメリカ、どちらに進路が向くかによって旅の様相は全然変わってくる。旅先としての魅力という点では自分からすればどちらも等価値。全然違うけれどそれぞれに楽しめそうで、いずれにせよ全部行くつもり。

だから考え所としてはビザ代とか政情のような条件面になる。お金の心配をしているのは金のあるなし関係ない、という自分の求めている境地からすればばかばかしいことだけど、まあまあ、あまり悟りのような境地にこだわりすぎず軽く自由に旅先を選べるとするならこの状況では南アメリカを選びたいと思う。

加えて、海の近くに滞在しているうちにいつかやることになるイメージがあった船旅に対する気持ちがくっきりとしてきた。これから先、カリブ海とか太平洋の島々とか気になる島国はたくさんある。自分は海のことは基本ほとんど何も知らない。自転車旅は陸が続いてさえいればどこまでもできるイメージがある。が、船旅については何もわからない。経験豊富な海の人間たちと出会って学ぶチャンスが欲しい。今が良いチャンスだと思う。

ざっくりまとめるとそういう方針で船をまだ待つつもりでいる。

アチールが近くの海まで連れてきてくれた。ここで風に当たってスッキリするといい。

セネガルのどこにでもある生活用品を揃えるための小さなマーケット。

今日のチェブジェンもすごく美味しい。

お茶を淹れるアチール。

パンを奢ってもらった。バターも使わせていただいた😊

誰かのあまりもののドモダもいただいた。