HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

錠に繋がれた子供(Malikounda)

困窮した生活環境にあるセネガルイスラム学徒「タリべTalibe」の支援に取り組むイタリア発の非営利団体La Maison De Enfants」の施設に滞在している。活動7日目。

子供たちが寝泊まりしているダラーへ医療支援に行ったボランティアのマルチナが錠に繋がれている子供を発見したという。詳しい話を聞くことはできなかったが、その子供は自らコーランを書き写すための木板で足を隠そうとしていたという。ボランティアのみんなから聞いた話によると、ダラーから逃げ出そうとした子供に対する指導者であるマラブーからの体罰であり、木板で錠を隠そうとしたのはマラブーからの指示ということだ。これを受けてボランティアのみんなで話し合いになり、警察に連絡しても子供の行き場がないとか、自分たちで子供をダラーからひっぺがすわけにもいかないとか、ボランティア全員でダラーに行って無言の圧をかけながら代表の一人がマラブーと話し合うとか。でも結局はここにいる皆、セネガルの社会では外様でしかないため分からないことだらけ。イタリアで仕事中の代表夫婦に連絡をしたところ、許されるべきではないが慎重になるべきであり、待機することになった。

この施設に訪れる子供たちの多くは無邪気に遊んでいる姿を見せてくれるけれど、ダラーでの彼らを取り巻く環境は闇深いと感じる。