HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

他団体へ挨拶まわり(Malikounda)

困窮した生活環境にあるセネガルイスラム学徒「タリべTalibe」の支援に取り組むイタリア発の非営利団体La Maison De Enfants」の施設に滞在している。活動8日目。

ボランティアのフェデリコは近所の町、ンブールMbourで近しい活動をしている団体を回って提携の相談を持ちかけることを発案した。具体的に何を、という提案までは行かないが、まずは顔繋ぎの挨拶だけをして、それを本部の人々につなげるという方針だ。

自分も興味を持って彼に着いて行くことにした。フェデリコが調べた団体のサイトにあった地図の場所が間違っていて道に迷い、地元の人にほとんど言葉が分からない中なんとかジェスチャースマホでなんとか協力を要請し、団体の人と電話で連絡を取ってもらい、バイクで道案内をしてもらったものの道に迷いまくってなんとか到着した(道案内の人にはお金を要求されたがお断りした)。

女性の支援をしている団体、タリべの子供たちに対して緊急的に宿泊する場所を提供している団体の2件を周り、どちらにも人当たりの良い人たちが対応してくれて提携の話も快諾してくれた。写真は撮らなかったが各団体の設備を見る限り、むしろ今滞在しているところが一番後発で色々足りていない、くらいの印象だった。

困窮状態にある人には逃げ場がない。自分も一種の困窮状態にあるが逃げ続けているので生き繋いでいると言えると思う。タリべの子供たちの場合はダラーから逃げ出したとしても結局捕まってしまうなり帰る場所がダラーしかなかったりで戻らざるを得なく、昨日発見された子供のように足を錠で繋がれるような体罰を受けるというオチになる。

その逃げ場がない状況に対し、逃げ場を提供することができるかもしれない。今日訪問した団体では宿泊場所を提供する支援を行なっているので、自分たちが発見した緊急状態にある子供を保護しそちらの団体につなげるという動きが可能になるかもしれない。もちろんそれぞれの団体のキャパシティとか、諸々の手続きの難しさとか色々あるからこんな社会状況になっているのだと思うが、志を近しくする他人と関係をつなぐことによって可能性を少しでも広げて行くことは重要だと思った。

セネガルとなると自転車道を走るとかではなくもう隙間があれば入って行くという移動方法になる。日本社会の基準からすると危なそうだけれどみんなこれに慣れているのでぶつからないように調整するのが上手く、大きな事故にはならない。

女性支援の団体の方はビッグマザーという感じの明るい人だった。

子供たちの宿泊施設を提供する団体では集合写真まで撮って明るく歓迎してもらった。