困窮した生活環境にあるセネガルのイスラム学徒「タリべ」の支援に取り組むイタリアの非営利団体「La Maison De Enfants」の施設に滞在している。
活動4日目。推定270人の子供が施設を訪れた。午後には学習支援の時間があってここでは59人の子供が訪れた。学習支援は毎週水、木曜日に実施されていて、各ボランティアが年齢に合わせてアルファベットや数字の書き取り、計算、フランス語文法、フランス語発音のクラスが用意されている。
クラスと言っても日本の学校や学習塾のようにしっかりしているものではなく、子供たちが指導員に比して圧倒的に多く、コピー機なんぞはないので、教材は書き取りのお題や計算問題をボランティアがその場で手書きで書いたものを一人一人に渡す。そのため、ただ座っているだけになっていたり遊び出したりする子がたくさん。問題を渡しても全然やらない子も多い。まあそれが子供らしいといえば子供らしいのだけど、コーランの暗唱しかやらないダラーに通う子供たちに将来具体的に役立つと思われる計算や外国語を学ぶ機会を提供したい支援側からすればもどかしいだろう。
フランス語の発音や文法。こちらは高校生くらいの男子が何人か集まって落ち着いたクラスのような雰囲気になっている。むしろ自分が受けたい授業である。
数時間の勉強の時間の後はこの時間に参加した子供たち向けの給食。「ドモダ」という米に魚と野菜スープのがかかった食事を大皿に盛りそれを10人1グループの5グループほどに分かれて食べた。自分が子供本人だったらこれを目的に学習時間に参加するだろうな。
・
今日の朝の配給はオムレットとマヨネーズをパンに挟んだサンドイッチ。大量のパンをカットして準備していく。
自分はずっと子供たちと絵合わせゲームをやっていた。ここにある遊び道具の中では人気である。
子供たちが一定数以上になると映像をつける。どんなに大人数でも画面に釘付けになる。映像が人を惹きつける力はすごいなあと思う。
施設に訪れたミントを売っている少年たち。
似顔絵屋フェデリコの影響で自分もトライし始めた子。
疥癬を患った子供が来て治療にあたるマルチナ。
毎週水、木曜日の学習の時間の前にはスタッフ全員でご飯を囲む。セネガルでは米料理が多いがご飯料理も手づかみ。片手で軽く握って固めて食べる。
学習支援の様子
フランス語文法クラス