HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

子供の家(Khombole→Malicounda)

とてもお世話になった町長さんのお宅のみなさま。しかし、最後の最後まで誰が町長さんとどういう繋がりなのかははっきりとわからずじまいだった。会話はフランス語のできるイヴァンが基本的にやってくれていて、自分は作業ばかりに集中していたので関わりは少なかった。それでもダンスを教えてくれたり遠慮なくゆっくりしていくように促してくれてありがたかった。

豪邸だったので忘れかけていたけれどここからはリアルなセネガルをまた走っていく。

マリクンダMalicoundaという場所が次の目的地。ここには「タリベTalibe」と呼ばれるイスラム学校に所属する子供たちを支援する「La Maison des Enfants」というイタリア人が起こした団体がある。少し前にサン・ルイで見学させてもらったところと同じ仕組みの場所。

ここ最近、しばらく町長さんの家に滞在してこの団体のホームページでタリベがダラーを管理する大人に物乞いを強いられ、ノルマに達することができなかったら体罰を受けることや、砂の地面が露出し屋根もない建物の狭い部屋の中で雑魚寝させられながら暮らしている等、かなり劣悪な現状について説明された文章でサン・ルイで実際に目にした光景を想起し、「行ってみたい」と直感した。「全ての生き方は趣味という言葉でまとめることができる」と豪語する以上、ちゃんと様々な人生を見ておく必要があると思っている。

移動は80km。

道路に看板発見。

到着、この建物の一階の部分が本部。

その辺を歩いているお母さんから撮るように頼まれた。

印象としてはまだ立ち上がって間もない、自転車操業的な印象だった。設備はとても簡素でボランティアのための部屋は女性陣で埋まっているので自分は空いているスペースにテントを張ることに。シャワーからはお湯が出ない。水は時々断水する。水道水は飲めるけれど、どこか嫌な予感がする。キッチンは使えて食事は自分達で用意して自炊。これから長く滞在するにあたって住環境は決して楽とはいえない。

ここではすでに3人のイタリア人のボランティアがいた。ノエミ、マルチナ、アレッサンドロ。ノエミが英語ができるので彼女を通して通訳をしてもらった。セネガルでは国際的なやりとりは基本的に仏語。この団体はイタリア人発なので集まってくるボランティア同士では伊語。どの言語も話せない自分はノエミの通訳だけが頼りとなる。普段の自転車旅では最低限の会話で済むから良かったけれど、今回はしばらく滞在することになるから少しは言葉を覚えないとやりとりもできなくてキツそうだ。

現地スタッフのアフメッドという男性が作ってくれたチブチェンをいただいた。美味かった。ぼくは全く言葉を話せないけれどアフメッドの方から頑張って英語で話そうとしてくれた。首都のダカールに住む4児の父だそうだ。

明日からは早速ボランティア。朝の6時から準備が始まる。