HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

自分の感覚を辿っていく(Mbacke→Khombole)

首都のダカールに向かって走っていく3人。ぼくの自転車の前輪と後輪がそれぞれ一回ずつパンクして修理のために2人に協力してもらった。

コンボルKhomboleという町で寝場所探し。イヴァンの通訳に頼ってガススタンドから消防署、消防署から庁舎、庁舎から町長の豪邸へ。というすごいリレーで昨日一昨日までの野宿からは考えられないようなゴージャスな宿泊をさせていただいた。

大切なのは旅の様子を届けることではない。どこにどれだけ訪れたかということが他人には示しやすいが自分としてはそっちがやりたいわけではない。全ての国に行くことでもなければ珍しい体験に巡り合うことでもない。皆の役に立つ事でもないし、社会に資する事でもない。

大切なのはただ自分の感覚を辿ること。移動することや文字を書くこと、姿勢を正すこととか、お尻の筋肉で自転車を漕ぐこととか、荷物をちゃんと整理することとか、外国語を勉強することとか、思いついたことをやっているだけという感じ。そこには何かを達成するという目標やノルマはない。そう言ったものがついてくるのも良いし何も得られなくてもいい。採算は取れなくてもいい。

対して、お金がなくなること、誰かに迷惑をかけること、もらってばかりの旅を続けること、つまらない実のない時間を過ごすこと、その全てに対するジャッジに頭を取られないようにしたい。するともう何も、すべきことも、間違いも、クオリティオブライフの高低に対する良し悪しの判断もなくなって、あるのはただ、自分の感覚だけになっていく。