朝はバイがカフェ・トゥーバを淹れてくれた。カフェ・トゥーバはクローブのようなスパイスが混ざっている砂糖多めの甘いコーヒー。コーヒーはまあインスタントものだけど、このスパイスが独特で美味しい。ちなみにカフェ・トゥーバは街中なら本当にどこでも売っている。小さなかカップ一杯50フラン=11円。
今日はバイの勤める子どもの支援団体を訪問する。街を歩いているとバイはどんどん子供たちに話しかけにいく。子供たちの反応から信頼関係が感じられる。
支援団体に到着。ここは「Ceu Re Nor」と言うスイス人が作った団体。
セネガルやモーリタニア、ギニア、ガンビアには「タリベTalibe」と呼ばれるコーランを学ぶ子供たちがたくさんいる。彼らは親元を離れてダラーDaraaと呼ばれる宿舎に寝泊まりをしているが、その環境が劣悪で、とりあえず生活に必要なものが全然揃っていない。食事も一日に一回提供されるかされないかでその中身は米粒やお菓子。ダラーの管理長でありコーランを教える先生のマラブーMalabouに命じられて街へ物乞いに行く。1日1ユーロ近く稼ぐことができなければ体罰を受けることもある。セネガルの中ではそういう文化として浸透しているようだが賛否両論になっているのが現状らしい。
そういった社会状況の中、過酷な環境の子供たちを支援する団体もあり、その一つがここ。今日は施設内を見学させてもらった。やりとりはフランス語が基本なので自分にはほとんどわからない。雰囲気で理解するのみ。
子供たちが使う歯ブラシ
服の洗濯を手伝う子供たち。
子供たちの寝泊まりするダラーDaraaも見学した。
ただ一つの授業であるコーランの暗唱はほんに書かれた文字をこの木盤に書きとる。
午後からは子供たちが集まってサッカー。
とにかく人数が多くてチームを分けたり、試合順を決めたりという段取りの段階でめちゃくちゃ時間がかかって運営は大変だろうなと思った。
過酷な環境下で暮らしている子供たちだけど、そんなことお構いなしという感じで元気に走り回る子供やカメラを見つけるなり撮ってくれとリクエストをされまくった。
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サッカーの後はバイの家族のご馳走でチェブジェンや魚とポテトフライに野菜をいただいた。暑い中写真を撮るために動き回って疲れていたので至福だった。。