HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

疲れた身体に美味い料理が沁みる(Kalaat M'Gouna قلعة امڭونة→Ghallil Ait Isfoul غليل آيت إيسفول)

とにかくどんどん前に進むことに集中します。この日は90kmほどの移動になりました。ここ最近ではかなり走った方です。もうひたすら走ることに集中していて、全然周りを見てはいないような感じです。

今の時期のモロッコは朝8時くらいに日の出、夜18時くらいに日の入りです。ヨーロッパの夏がずいぶん長かったので日照時間は短い印象があります。交通事故の可能性をできるだけ0にしたいので、日が沈み切る前に寝る場所を探します。その寝場所でうまくWi-Fiを取って寝るまでの時間に作業ができたら良い。けれどもまあそこは運任せ。最低限、寝る場所の確保を最優先にします。

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この日流れ着いたのはガソリンスタンド付属のカフェ。

中では珍しく女性の方も厨房やウエイターとして働いていた(多いのは裏方の掃除)、寝場所の相談をすると、とても協力的な雰囲気でスタンド内の一室を案内してくれた。

「何か食べる?」と言っていただき、こんなセットを。

このスープは「ハレラHarera」と言って、さっぱりとしているのだけど、牛肉の出汁が効いていて深い味わい。そこに豆にパスタ。疲れた身体に響きました。

歓喜のビスミッラー(ムスリム流食前のあいさつ)!

ゆで卵までいただいちゃって、なんて豪華なの今晩は!

食後はデザートもいただいて至れり尽くせり!自分の旅の中では女性の方が手厚くケアをしてくれる傾向にある印象があって、今日もそういう印象を受けた。とてもありがたかったです。

寝る前のストレッチは入念に。しばらく続く長距離走行に備えます。

翌朝もカフェでちょっとだけ作業。とりあえずお茶をいただいた。

朝食に用意していただいたベルベルオムレット。

パンにつけるとこんな感じ。

黙々といただきます。

ベルベルオムレットにはパクチーのような香草が使われていてそれがまたよかった。

お茶の中に入っていた。ちょっと特徴的な苦味を出すハーブ。名前が分からない。

これもお茶に使われる香草類

とても美味しかったです!と感想を伝えると翻訳アプリで「この後お腹が減った時にタジンを用意する」と言っていただく。

え、それはお昼ご飯もいただけるということですか?

テンションが爆上がりして、たくさん走行しなければならないミッションのことは忘れ、お世話になることに。こういうこともまたイベントとしてあり得るから走れる時に走っておくのです。

お昼のタジン鍋。美味しかったー!!なんか、やっぱり、味付けが巧みだった。女性シェフやっぱり違う。。

中心部は牛肉でした。もちろんとんでもなく美味です。

やっぱり黙々食べます。

「味付けが素晴らしかった」と伝えるとこんなスパイスを組み合わせて作っていたそうです。一つ一つ名前を教わらなかったので何がなんだか分かっていないのが読者の皆様に申し訳ないところ。

実際に料理作ってくれたのは別の方ですが、写真出演は叶わず。もう一人のおやつを差し入れしてくれた女性スタッフさんとツーショットでした。ありがとうー!

今回お世話になったGS。嬉しい出会いはどんなところに転がっているかいつもわからない。

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<写真>

ぼくが心の中で「魔法使い」と呼んでいるモロッコ人の服、ジェラバGelabaを着た人をたくさん見かける。

ちょっとした都市を通り抜ける。

それからまた平原と山脈。

ラクダがいる。

この日最初に尋ねた場所はキャンプ場。事情を話してもそもそもキャンプが有料なので諦めざるを得ない。寝場所の環境にこだわりのない自分は結局、カフェやガソリンスタンドに流れていくのが最善になる。