HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

今が目的そのもの(Tetouanتطوان)

思えばフランス入国から昨日まで、目的地であるアフリカ大陸に到着するための旅でした。今はその目的の場所に居る。より純粋に、毎瞬が目的のための過程ではなく、目的そのもの。道に迷っても、自転車の修理をしてても、つまらない景色の中を歩いてても、寝場所のために夜な夜な彷徨っていても、目的達成。その場を楽しめるように意識し始めます。

ゆっくりと移動しました。

シャウエン(Chefchaouen)という、海外旅行好きの人なら写真で見たことがあるっぽい有名ところに向かいます。今日は辿り着けませんでした。

山の間をくねくねつくられた道路を進みます。丘の上の集落とその背景の立派な山の景色がすごいです。

コーヒー屋台

路上から見られる男たちは屋台で暇そうにしていたり、工事の作業の途中で休憩していたり。僕みたいな目立つ人間が現れるとじーっと見てきます。挨拶をすると気さくに挨拶を返してくれます。

小さな個人マーケットの前で座っている人が呼び止めて「なんか食べるか?」とジェスチャーで誘っているので行ってみました。

フレンドリーな人は言葉が全然通じなくてもお構いなしです。何かを楽しそうに言うのでその言葉をリピートして一緒の雰囲気を味わいます。

マーケットからアイスやおやつをご馳走してくれました。

近くで子供たちが路上販売している何かの果物もいただきました。あんずっぽい味わい。

話したことはほとんど分からなかったけれどこう言う人がいるといつもひとりぼっちのぼくは安心します。ありがとう😊

それからまた山の見える景色を進んで

モスク

「俺も自転車が好きなんだよ」と言うトラック運転手のおじさんと一緒に写真を撮る。

記念すべきアフリカ初パンクも。玉ねぎとニンニクの直売所の前でした。タジン鍋も大量に売られている。

道路沿いの農家さんと思しきお宅の人に大声で声をかけると、親しげな笑顔のお父さんが自分の家のすぐ近くの空き地にテントを張らせてくれました。家の中から走り出てきたお子さんの手にはバターのパックに入ったオリーブの実とパン。差し入れだそうです。夜な夜なテントで美味しくいただきました。

今日たくさん見たオリーブの実。この地域のものだと思うと嬉しくなります。