HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

アフリカ大陸上陸(Algeciras→Tetouan تطوان)

ロッコに入りました。もう何にも問題なくすんなりと。昨日書いた心配は杞憂も杞憂。モロッコ入国時のコロナウイルス関連の検査も書類提出もなし。更には入国時に必要だとされていたヘルスフォームなるものも必要なし。パスポートひとつで和やかに入国できました。 モロッコの荷物検査の係官からはインスタグラムのアカウント尋ねられてフォローされたりしました。笑

ロッコのスタンプはアラブ語フランス語のコンビネーション。

これは入国方法が飛行機でも船舶でもなく、アフリカ大陸にちょこっとだけあるスペイン領のCeutaから陸路で国境を越えるという、一番検問の緩そうなルートだったからかもしれません。

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というわけでアフリカ大陸編始まり始まりです。まずはモロッコ🇲🇦から。この写真のバックに見える町はスペインのCeutaです。

ロッコ。砂埃。壊れかけの家がたくさんあって未舗装の道路がたくさん。露天で生活用品を販売してる。人々がガン見してくる。叔父さんはサムズアップしてくる。子供たちが気軽に話しかけてくる。イスラームの服に身を包んだ女性は控えめ。アラブ文字で全く読めない標識。スペインからガラッと雰囲気が変わりました。モロッコはアフリカの中ではずいぶん経済発展している方だと思われますが早くもケイオスの予感です。

ガソリンスタンドにタジン鍋

もう夕方。いつものことながら楽しんでいる余裕がない。寝る場所をなんとか確保せねば。

気さくにスペイン語で話しかけてきた自転車の青年に相談すると「着いて来て」と言うので助けてくれるかと思って10km近くついて行くと、日没したばかりの大都会のど真ん中で手を差し出され握手。「じゃあね」と言う彼に「ちょw寝る場所知ってる?」と改めて尋ねると「ごめん、わからない」と残し、彼は家に帰って行ってしまった。

もう暗い。地味にこれはきつい。自分のスペイン語が幼児レベルでほとんど意思疎通できなかったからかだろうけど、それにしてもこのテキトーな感じ、西ヨーロッパではまず味わえなかったやつ。

大都会から離れて真っ暗になって彷徨っているとバイクに乗った叔父さんが自転車の後部ライトがないことをジェスチャーで指摘して来た。このお節介な感じも西ヨーロッパではなかなかない。良いタイミングだと思ってGoogle翻訳アラビックバージョンで相談。こんな文面になりました。右から左に読みます。

理解してくれたのかわからないがおじさんは「とりあえず着いてこい」と合図されて連れていかれたのはカフェ

ここで食事とカプチーノをご馳走してくださいました。パンとオリーブにチーズ。フォークを使うのではなくパンで直接つけて食べるそうです。2回分いただいた。

その場にいた友達も紹介されていく、男ばかり集まってイスラム国っぽく酒も飲まずにだべる。英語を話せる人はいない。ネットで調べた限りモロッコではフランス語が第二言語で普及しているらしいけれど、この地域でフランス語を話す人はあまりいなくて、スペインに近い地域だからスペイン語がちょっとだけ普及してるらしい。スペイン語堪能なお兄さんのスペイン語通訳でギリギリコミュニケーションをとった。トラックの運転手やシャッター機器を販売している人だそうだ。

改めて寝場所に着いて各人に相談すると、「空き地でキャンプすれば良い」とか「誰かの家に連れて行ってくれる」とか変わるがわる色々言われたたけれど、結局近くのガソリンスタンドを指差して「あそこに行けば良い」と促され、おじさんたちとはお別れした。初めてで慣れない土地の中仲良くしていただいて助かりました。ありがとうございます。

ガソリンスタンドやスタッフに改めてまた翻訳機を見せて相談。すると明日の朝七時の営業開始までにに出発しなければならないけれど洗車スペースにテントを張らせていただけることになった。

出発が朝早いのと、なぜか周辺の施設から立ち込める臭気が若干きついのだけど、もう真っ暗だからテントを張れる場所が見つかっただけでも助かる。。こんなところ使わせてもらえるなんてヨーロッパじゃめったになかった。これはこれで柔軟な対応。笑

久々に感じたドタバタ感だった。「モロッコなんてまだヨーロッパのうちでしょ」と予想してたけど、いやもう既にケイオス感が出始めている。自分はなんだかんだ西ヨーロッパの滞在が長かったのでアルバニアとかコソボとかそのあたりのケイオス感に目が回りました。でもその分、人々の心がオープンで親しみやすいのでここならではのドラマをたくさん感じることができそうです。