HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

自転車を直してもらう(スリヴナSlivna→リュブリャナLjubljana→ジェイェŽeje)

出発の朝。

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全ての荷物を車に積んでもらって自転車を直してくれるという友達のいる首都リュブリャナに向けて出発。

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毎朝霧が深い。

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都市っぽくなってきた

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おおおーこうなっているのか、すごい

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友人の家に到着。名前をマテヤーシュさんと言った。挨拶をしてガレージの中で修理開始。前側のギアと前側のブレーキが経年劣化で効かなくなってしまっている、それと両輪のスポークが一本ずつ折れているので見てもらう。

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カフェラテをいただく。やっぱりコーヒー+ミルクがスロベニアのスタンダード。

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マテヤーシュさんの登山写真。「冒険」という言葉の定義が自分とは全く違うわ。

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マテヤーシュさんはヒマラヤだのアラスカだのアルプスだのまあ色々なところに冒険に行っちゃう「自由な人」だそうだ。

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プリモジュさんの弟さんも挨拶に来てくれた。

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結局、各所新しいパーツが必要だったので、マテヤーシュさんとプリモジュさんが車でひとっ走りして購入してきてくれた。プリモジュさんの奢りである。ありがたやありがたや🙏

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作業の合間にお茶もいただいた。

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さらに追加で、不安定なスタンドの補強もお願いした。

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最後にマテヤーシュさんの登山チームのシールと、プリモジュさんの林業会社のシールを貼ってもらった。もう勝手に貼り始めていたのだけど全然嬉しい。

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「KARBITA」はマテヤーシュさんのチームの名前で「爆発」という意味らしい。

「OPLOTNER」はプリモジュさんの会社の名前、ファミリーネームだそうだ。

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昼食までご馳走いただいた😊

ピザ

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「これ食べてごらん」とクレムシュニッタ(Kremšnita)というお菓子もいただいた。上はシュークリームのパイ生地みたいになっていて、中のクリームはクリームとパンの間くらいの硬さになっている不思議な食感だった。

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近所の人が通りかかってフルーツパイもいただいてしまった😊

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さらにマテヤーシュさんは塩漬けした肉を持ってきてくれた。

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少量ですごい濃い味。これを餞別に分けてくれた。

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昨日の夜という突然のお願いだったのに土曜日の午前中いっぱい使って自転車の修理に力を尽くしてくれたマテヤーシュさんとプリモジュさんに心より感謝🙏

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リュブリャナの街の景色を少しだけ撮ってからできる限りの距離を走ることにした。山の上に建っている「リュブリャナ城」と「竜の橋」を見学して写真を撮った。

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次の目的地の方向へ、暗くなるまで自転車を走らせる。

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今日もローカルなバーを当たっていく作戦。

3軒、4軒と当たっても手応えはない。

社会が整ってくると自分のようなイレギュラーな存在の居場所は少なくなっていくように感じる。

社会が整うほど衣食住を脅かされる経験は少なくなっていく。金銭を理由に野外で野宿する必要なんかないし。生まれてから死ぬまで安全な場所で生きることがスタンダードになる。必要がなくなれば経験することもなくなるからかもしれない、自分のような問いかけに対してもそもそも「アイデアがない」という反応になりやすいように感じた。

その点、ボスニア・ヘルツェゴビナとかアルバニアで体験したのは人々の柔軟さだった。自分の土地の敷地内でテントを張っても良いとか、あそこなら多分大丈夫というアイデアが得られやすかったように感じるし、何もアイデアがなくてもコーヒーや食べ物の差し入れをしてくれる人もたくさんいた。

これらの国にあったムスリムの文化だとか、戦争を通して衣食住が脅かされる経験とか、そもそもどの土地で野宿しようが違法にならないとか、色々な要素が想像できる。

そんなわけで、整った社会の中でこの旅をしているわけだけど、それでも先日の「良い人村」のバーで歓迎されたイメージを持っているから希望を持って続けられた。

そして一軒、辿り着いたバーでおじさん6人がテーブルを囲み、女性のオーナーさんと話しているバーに入った。

オーナーさんに話をして、オーナーさんはおじさんたちに相談する。

おじさんのうちの一人がビールをご馳走してくれた。

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彼らは何か解決策を見つけようとしているように見えたけれど、「君はワクチンを打っているかい?」と問われた。

この質問もスロベニアに入ってから問われ始めた。シェンゲン圏内はもうみんな積極的にワクチンを打っている社会なんだなと実感する。

正直に答えるしかない。入国した時には陰性だったということだけは伝えるけれど、もうとっくに期限は切れているので彼らにとって意味はない。

ぶっちゃけ自分は昨今のコロナ騒ぎのほとんどは茶番だと思っているので、もう本当に普通に旅をすることにしている。基本はまっすぐ行って、コロナを危険視する人とはお近づきにならない。自分と同じ感覚の人と繋がっていこう、という感覚で行っている。

プリモジュさんのように0歳の子供がいる家庭に無条件で上がらせてもらえることもある。結局この問題は一人一人の心の反映でしかないと思っている。

結局、ビールをご馳走してくれたおじさんが自分の家の倉庫を使っても良いと言ってくれた。外は寒いし、朝になると結露がすごいのでとてもありがたかった。電源もWi-Fiも繋がって本当にすごい。

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ヒーターもつけてくれて、普段の基準が野外である自分にはもうお部屋の中くらいの快適さだった。

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こんな感じのカレンダー、スロベニア内の別の場所でも見たな。下部の文字を翻訳する限り、獣医クリニックのカレンダーだそうだ。日本でこういうの飾ってるのなかなか見ないよね。

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家に居たおじさんの息子さんが諸々英語で通訳をしてくれて、「明日の朝はコーヒーを用意するよ」と言ってくれた。ありがたいありがたい。やっぱりどんな社会の中でも繋がれる人はいるんだと感じる🙏

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リュブリャナまでは車。そこから自転車(37km)。