レストランから2kmほど走ったところにあるマグライの街中の警察署に行くつもりだったけど丁度レストランに3人の警察官が食事をしに来ていたので彼らに助けを求めることにした。基本だれも英語は堪能ではないのでレストランのスタッフの力も借りて警察官に事情を説明した。昨日ボスニア語のFacebookポストを投稿していたのが功を奏してそれを読んだ警察官は状況を理解してくれたようだった。
警察は車のナンバーのデータベースのようなものを持っているらしい。昨日投稿を見たボスニア人がくれたアドバイスだ。
でもナンバーの写真を見た警察官は「見つかる可能性は五分五分だ」と言っていた。期待しすぎず、悲観せず、待つしかないと思った。
・
このレストランでの滞在は1/1にあるイベントの撮影まである。あと五日間ほど、その間に良い流れがあることを祈った。
心は穏やかになれず自分の不注意さを悔いたり、ムスタファの軽い感じを思い返してはらわたが煮え繰り返ったりした。
溜まった作業に手をつけようとしたけど言葉が書けなかった。落ち着かない。最低限の写真のアップロードしかできない。ずっと発信の不調を引きずっていたのも重なって全然記事が作れない。このままじゃいかんと思うけどできないものはできない。
パソコンを閉じてただ息を吸って吐いた。自分の元の位置に戻れるように努めた。「旅を続けてればあとは何してても良いよ」という友人の言葉を思い出して少し安心した。このブログの発信すらも止まったってかまわない。お金がなくなったってかまわない。道の開け方なんて無限通りある。だから、その上で、改めて自分のいちばん納得できそうな動きを重ねていく。