プレドラグとダヤナの家はマンションの一室。ワンルームだ。二人はダブルベッドで眠り、自分は彼らと同じ空間の床にマットを敷いて眠らせてもらった。
ヨーロッパ圏に来て感じるけど、基本みんな自分の家の中とか部屋に他人を入れたがらない(というか日本も同じか)。でも彼らはそういうことを全然気にしない。それがありがたい。ぼくは横になれるスペースだけあれば十分に休まるので、この柔軟な彼らの対応がとてもありがたかった。シャワーも洗濯機も快く貸してもらって完全にリフレッシュした。とてもとてもありがたかった。朝ご飯もジュースもビールもビュレックもご馳走いただいてお腹も大満足だった。
この日は一日ゆっくり作業をさせてもらった。プレドラグとダヤナはそれぞれ仕事があってその間もゆっくり家に居させてもらった。「食べたいもの飲みたいもの勝手に持っていって」と最高にリラックスできる環境にしてくれた。
滞在日数も好きなだけ滞在してくれて構わないと言ってくれた。心配りがあたたかい。彼らは旅人の辛さをよく理解してくれていると思う。7日のクリスマスにプレドラグの父親の元に帰るそうなのだけど、そこにも「良かったら一緒に行かないか」と誘ってくれた。
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彼らには愛猫がいる。僕が近づいたらすぐにぴょんと逃げてしまう。それでも普通なら他人にはもっと懐かないらしく、僕にはかなり懐いているらしかった。やっぱり猫ってカメラが自然と向くね。
最近のダヤナの趣味
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夜からは昨日行ったバーへ。ここで彼らの友達と年越しをする。
霧が毎晩濃い。
プレドラグのボブマーリー、確かにそんなイメージの人。
人がぎゅうぎゅうのバーの様子
炭治郎の耳飾りをつけている人を初めてみた。実物見て改めて思うけどでかいね。
年が明けて大盛り上がり。酔っ払ったみんなに色々絡まれて寂しくない年越しを迎えた。笑
バーで話した人の中で一つ印象に残っているのはセルビア人とボスニア人の若者カップルの話。ボスニアの女の子はお父さんに交際の事実を伏せているということだった。もしそれを伝えればお父さんはとんでもなく怒って交際を認めてくれないかもしれないらしい。戦争の影響がそんな風に出てくるのか、と、より詳細なこの国の温度感を少しだけ実感した。