HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

マスとイノシシをご馳走になる(ビハチ Bihać→クレン・バクフ Kulen Vakuf)

昨晩のキャンプは昨日入ったオスマン風レストランの裏手だった。夜中の気温は-3°Cだったというけれど大丈夫。これでも寝袋の中はあたたかい。

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荷物をゆっくりまとめていると窓から見ていた店員さんがわざわざ出てきてくれてホットチョコレートとサンドイッチを手渡してくれた。ありがたい。こんな冬場に公園で野宿するアジア人なんてただの変質者でしかないはずなのにそんなのお構いなしに親切である。

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荷物をまとめ終えてお礼を伝えに店の中に入るとテーブルを囲んでいた4人くらいの男性陣に「コーヒー飲む?」と誘ってもらって席についた。

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自分の旅のことを話すと「リスペクト」と言って感心してくれたようだった。

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こちらの男性はボスニアヘルツェゴビナの戦争時代、自分の持っている銃で遊んでいる時に自身を撃ち抜いてしまったそうだ。

銃に弾が入っていないと思って顎の下に銃口をあてて、引き金を引いたらちょうど入っていた弾丸が頭部を貫通した。また別の時には地面に落とした銃が暴発して弾丸が体を貫通した。

それでも今、元気に生きているという。今は元気に毎日10km以上マラソンをしているという。逞しすぎる。目の前にいる奇跡にカメラを向けさせてもらった。

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お世話になった記念に店内を撮っておいた

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食べ物の話になった折に「せっかくだから食べていく?」と言ってもらった。ちょうどこの辺の川で釣りをしている人が多かったので「魚が気になる」と言うと魚料理を持ってきていただいた。川魚、マスだ。この付け合わせたちもまたすごく絶品だった。

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さらにデザートを持ってきていただいた。フルコースだ😊

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ありがとうございました🙏

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ボスニアのタグをいただいた。ギリシャでもらったポンディアンのタグと並んだ。かっこいい😊

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思わぬタイミングでいい出会いをありがとう😊

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ちょっとだけ街を見て歩いた

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出発。標高が高くなってくると雪が積もり始める。

「MAGLA」は「霧」という意味だった。

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雪道を進む

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ボスニアでの雪だるまを発見。

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なかなか雪が深くなってくる。

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真っ暗になる。周りに町どころか建物もない。その辺でキャンプすることができなくもない。けど寒い。多分-2°Cくらい。寒くて暗いと心細い。やっぱり人のいる場所に行きたい。

村2つ分くらい抜けた。それぞれでカフェを発見して寝場所の相談をした。けどいい答えは返ってこない。

さらに真っ暗な道を漕いで漕いでちょっと大きめの村に入った。英語を解するカフェの人に相談すると村の中の空き家でテントを張れると教えてもらった。寝場所は大丈夫そうだ。

ゆっくり作業するために落ち着く。実際疲れて全然作業が進まない。

ボスニアコーヒー(トルココーヒー)にミルクを入れるの初めてやった。普通に合う。

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ずっと作業をしていたらマスターが来て「店に来ているお客さんが(自分の家に)泊まって良いってよ」と声をかけてくれた。

まじですか!ありがとうございます!と声をかけに行くとするとギャンブル真っ最中だった。酒とタバコとギャンブル好きの恰幅のいいおじさんだけどよく笑う人だった。

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ニハドさんというボスニア人。映画やドラマで覚えたという英語で結構色々とやりとりできた。とりあえず一緒にビールを飲んだ。奥さんやお子さんがいて、現在は別居しているそうで、今朝まで滞在していたビハチに住んでいるそうだ。

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作り置いてあったイノシシ(彼の友人が山でハントしたらしい)のスープと酢漬けしたビーツを食べさせていただいた。とても美味しかった😊

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一人で眠るのに十分すぎる大きさのベッドを貸していただいた。

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