コーヒーから始まる朝。
ケーキは奥さんの手作り。お店のケーキかと思った、美味しい!
手作りパンや目玉焼きをご馳走になりました。
同じ建物の別の階に住んでいるエサッドさんのお母さんともご挨拶。突然の珍客を目にして笑ってくれていた。
出発前に昨日やってしまった自転車のパンク修理。エサッドさんが新しいチューブを譲ってくれた。
サイクリストの絵サッドさんは色々気を利かせてくれて、役立ちそうな道具を尋ねてくれて色々譲ってくれた。手袋は昨年山中で片方無くしてしまったのでとてもありがたい。
さらにはたくさん食べ物のお差し入れをいただいた。
お母さんからも別途いろいろ食べ物をいただいてもうカゴが重くなっていた。
夜到着して朝早めの出発。少しの間しか一緒にいられなかったけどものすごく助かったし、楽しかったし出会えて嬉しかった。来年からドイツに移住するそうなのでもしかするとその地で会えるかもしれない。
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霧がすごい。この国に来てから毎朝こんな景色になってる気がする。
昨日入ったカフェにも顔を出してご挨拶。またコーヒーを一杯ご馳走になった🙏
最初はなんだかコワモテな人だと思ったけれど、なんだかんだフレンドリーなオーナーさんで、Facebookで友達になったりした。
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こんな形のパン屋さんを発見。やっていなかったけど。
サイクリストさんが声をかけてきて「なにか食べ物買ってあげようか?」と親切にしてくれたけど、既に自転車が重かったので遠慮して一緒に写真を撮って連絡先を交換だけした。
車の修理屋さんらしき人は昨日バーで会った人の友達だったようで、ぼくを見かけるなり呼び止めた。子供にミネラル炭酸水を持ってくるよう言いつける。2Lのボトル2本をいただいた。ありがとう。
また別のお方に呼び止められ、英語の話せる人が来てしばらく話して応援のお気持ち10マルクを渡していただいた。ありがとう。
呼び止めた人は柵をつける仕事をしていた。
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ちょっと田舎道っぽいところを進んだ。
スルプスカ共和国のゾーンに入る
ここまでイスラムのお墓だったのが一気に正教会のお墓に、モスクばかりだったのが教会ばっかりに。
すこし疲れて手押しで歩いていると自転車に乗ったおじさんに声をかけられた。ミロさんという名前だった。セルビア人だった。自分が日本人だとわかると喜んで片言の英語でちょっと話をして、とにかく日本が好きだということが伝わってきた。
もう夕方だしせっかくなので泊まる場所の相談を持ちかけると「15キロくらい逆方向に戻っても大丈夫なら家に泊まっていって良いよ」と言ってくれた。ありがたくお願いすることにした。
奥さんと息子さんと娘さんが外まで出迎えに来てくれた。
自宅の隣にもう一件、別荘を持っていて、自分はそのお部屋で泊まらせてもらえることになった。普段は海外に住んでいる家族が来たときに使ってもらっているらしい。
なかなか久しぶりの洗濯物をお願いした。ストーブ近くで乾かしてもらった。
りんごと葡萄の自家製ジュースをいただいた。空になっていたワインボトルに入っていたのがまた良い。この組み合わせはすごく良いなあと思った。
とりあえず食べさせていただく。豆のスープと手作りのパン
パンはずっしりしていた
手作りのアイワル。北マケドニアでいただいて以来ご無沙汰です。パプリカのペーストにトマトとかオリーブオイルとか色々入ってる。これだけでパンのおかずになっちゃう優れもの。
ビールもいただいた。セルビアのビール。
クリスマスが近い。そういえばこのあたりの正教会は1月7日がクリスマスだそうです。クリスマスが近くなると「
アップルパイもいただいた。
2003年まで旧ユーゴスラビアという一つの大きな国に属していたボスニア・ヘルツェゴビナ。旧ユーゴスラビア時代のパスポートを見せてもらった。
奥さんのスポメンカさん。ニコニコ笑って迎えてくれたし色々物珍しそうに眺めていると、ジェスチャー付きのセルビア語で色々と教えてくれた。
明日のパンの仕込み。いつも自家製を作っているそうだ。
晩御飯には「Mesa(メサ)」というおつまみのようなものを作ってくれた。
息子のニコラはアメリカに留学したり中国に3ヶ月間住んでいた経験がある国際人で、彼の流暢な英語が橋渡しになった。相手を繊細に気遣うような、日本人っぽい佇まいだった。
お父さんのミロさんはセルビアのベオグラードまで(300kmくらい)自転車旅をしていた写真を見せてくれた。逞しい人だ。
娘のアナは日本のアニメフリークでぼくよりも遥かに色々知っていた。しばらく鬼滅の刃の話題で盛り上がった。日本のお台場に行って原寸大ガンダムを見に行きたいと言っていた。来年の夏が目標だそうだ。彼女が日本に行った時は助けてあげられる人を見つけたい。
自分と出会えることを楽しんでくれる人と一緒に過ごすのは個人的に意義深いことだと思っているから、今回の出会いはとても嬉しかった。こうして何かが共鳴する人と繋がっていくということは生きることの醍醐味だと思う。本当に感謝感謝。
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「ボスニア・ヘルツェゴビナにこんな旅人が現れることは珍しいことだ」という話を息子のニコラから聴いた。それがあるのかな、いろいろな人がとてもオープンマインドで優しい。中国人かと毎回勘違いされて日本人だと訂正するとちょっとだけ日本の土地の言葉を知っていたりする。
少しだけでも言葉を交わして少しだけでも同じ時間を過ごす。それは自分にとってとても意義深いことだ、どんなに瞬間的な出会いでも無意識の領域に栄養分が堆積していっているのだと思う。