一日、自己紹介をさらに書いた。しっくりくる内容にはならなかった。難しい。どうやって切り抜けていこうか。時間はかかるかもしれないけれど今取り組んでおくのが最善じゃないかなと思っている。
自分のことをあんまり知らない人と話をするときに聴かれやすいのが旅の目的とかゴール。改めて言うともうこれ、全然ない。そういうものを設定してそこに向かっていく生き方に取り組んでいたことがあるけれど、それはあまりにも自分にとって苦しかった記憶がすごくある。今はたくさんの種類のそうじゃない生き方があることもよく理解しているから助かっている。
今は「毎瞬ゴールに達していると捉えている」とすら思っている。旅したくて旅しているんだから、もういつもいつも目標達成です。喜ばしい。仮に次の瞬間ホイッスルとか鳴って人生終了しても「ああ、よかった」と潔く去っていくイメージは持てている。
その上で、先々楽しみにしていることはある。
それは「支配」から脱していけるんじゃないか、ということ。
自分は旅する前、仕事がないこととか、保険がないこととか、他人から社会人として承認されないこととか、こう、みんなが享受しているシステムから抜け出すことにすごく臆していた。でも実際にやってみると、お金のもらい方にいろんな方法があることとか、そもそもお金がめちゃくちゃたくさん必要なわけではないこととか、生きるために必要な衣食住はいろんな方法で手にすることができることとか、こんな自分の在り方を楽しんだり喜んだりしてくれる人がいることとか、この旅をやってみて理解できたことはたくさんある。
それをまとめて言うと「自分は自分でない巨大なものに支配されていた」ということだと思う。もっと正確に言うと自ら支配されていることを選んでいたんだと思う。そうじゃないと生きられないと思っていたから。
でも本当は、生きることは今考えられている範囲を遥かに超えて、どこまでも自由でそれは一人一人の想像するまま創っていけるのだと思う。
自分はその創った先がどれほどこれまでと異なっているのか見てみたくて仕方がない。どのタイミングでこの世を去るのかわからないけれど、この歩みの方向はそこに向かっているのだと思っている。
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バシルはご飯を作ってくれた。
タイムのお茶がバシルの推し。ちなみにバシルは絶対に砂糖を入れないとお茶認定しないらしい。
マーケットでマスカットを買ってくれた。何から何まで生活面をお世話になっている。ありがたいです。