ブログを更新する度にいつも苦しかったのだけど、それは完成度をいつも求めすぎるからなんだ。それはもう途方もなく高い完成度を求める。じゃあ逆にだらだらやってたら良いのかというとそれも辛かった。わかっていながら自己採点でダメなものを出すというのもまた別の種類の辛さがある。
でもふと、とある毎日更新されてるブログを見て理解した。
そのブログは字数が少ないし文章的にも魅力を感じたりすごいと思うような部分はなくて、むしろこんなの真似したくないと思っちゃうようなものだった。でも、本当に無理しないで続けていることが伝わってくる感じがした。
技術とか情熱とか力量とかなんだけど、それだけじゃなくて、なんかこう、生きている姿まるごと全部が伝わっていって、それがヒットしてもしなくてもそこにあるという事に、そこにリアルさを感じた。そこに尊さも感じた。
自分は写真でも動画でも言葉でもなんでも完成度を求めて消耗し、それによって見栄えがいいものを作っているかもしれないけれど、読み手に伝わっているのはむしろその消耗の方なのかもしれない。それを思ったときにスッと力が抜けた。
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この日は一日カフェで作業。途中で数日前に会った博識なセイードさんが来て、ケーキとコーヒーをご馳走してくれて、ボスニアの地理とか歴史とかの話を聞かせてくれた。この人の佇まいはすごく美しいと思う。すごく安定していて、放たれる一言や声が整っている。英語はすごくカタコトなんだけど、頭の中が整理整頓されているような感じがする。心地よい。すごく印象に残る人だなあと思った。
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彼が去った後もまた別のお客さんからソーセージやパンをご馳走になったりした。連日カフェに通っているのでちょっとした有名人になっているようで、みんな言葉は全然通じないけれど本当に親切であたたかいなあと思う。
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