モンテネグロの観光地はコトルが一番人気っぽいのだけど、ぼくの中でのモンテネグロの印象は、道路から見渡せるゴツゴツした岩山と、その谷間にポツンと建っている農家さんの集落や教会。その景色がなんかとても素晴らしく感じられて、それを眺めながら走れるところが、この国のすごく好きなところだと思う。
この日はそんな山道を、途中で何度も止まって写真を撮りながら、ゆっくりゆっくり進んだ。小雨が降ったり止んだりな天気だった。
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朝起きた時は雨が降りまくっていた。テントが乾くのを待たずに出発。
ガブリエル氏からもらっていた餞別のサンドイッチを集落を眺めながらいただいた。
モンテネグロでは、時代が古いとキリル文字を使っていて、都市とか新しいところになるにつれてローマ字を使っている印象がある。
旧ユーゴスラヴィア時代のモニュメントなんかもよく見かける。大体星がついているのがそれ、だと認識している。
その時代に建てられて、今は使われていなくて老朽化した、という感じの廃屋もたくさん見かける。
教会は基本お墓とセット。
山を降りて平地まできた。ここは診療所のようだ。
ちょっとした町のような場所。季節も相まって哀愁が漂っているような風景を眺めながら進んだ。
日が暮れてきて寝場所を探す。
この日はありがたい場所で眠ることができた。