作業が溜まっていたのと、この日終日雨予報で、正直どこかゆっくり過ごせる場所でじっくりパソコンと向き合いたかった。ここで作業できたら最高だ。
お願いするのを心苦しく感じ、しばらく逡巡して、思い切ってもう一泊を二人にお願いした。すんなりオッケーしてくれた。ありがとうございます!!
机とWi-Fiを用意してもらってじっくりと作業した。が、実際のところ全然進まなかった。12日に控えている小学生とのライブ中継の件で改めてモンテネグロのことやこの地域のことを調べたり、ぼーっと動画を眺めていたり、ブログの方が進まなかった。
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二人の日常の中に居させてもらった。
ヤナさんが紅茶を淹れてくれた。ヤナさんはターメリックや色々カレーに入れそうなスパイスをいれたお茶を飲んでいた。身体には良さそうだけどあまり好きにはなれなさそうだった。カレーとして食べたくなるような気がする。
確か、レモンバームの葉っぱ。こちらも、生きています。昨日のガブリエル氏との談話より。
ヤナさんは自分から色々と話してくれる。自分から話をするのは苦手だけど聴くのは楽なので、こういう人と一緒にいるのはとても居心地良い。
今はヤナさんが料理を進んでやっているそうだ。手ごねのナンを作ってくれた。バターに色々スパイスを混ぜてかける。めちゃくちゃ美味い。めっちゃくちゃ美味い。チーズもつけ合わせてくれて至福だった。そして自分でパンなんてこねて作ることもできるんだなあと感心した。
二人の日常にお邪魔させてもらっているおいら
犬も猫もモンテネグロに来てから家族に迎えたという。まだ2ヶ月。居てほしくないところで寝たり、噛んでほしくない家具を噛んだり、客人に吠えたり、まあ色々手探りで躾けているそうだ。
猫の方は、時々外から蛇とかネズミをハントして持ってくるそうで、それを辞めてもらうのに手を焼いているそうだ。
おやつの時間にはヤナさん作のアップルケーキをいただいた。こちらもとても美味しい。
窓からの景色。晴れていれば見事な山が見えるそうだ。
モンテネグロは物価が安く、住むにあたってかかる税金が安く、かつ、自然がたくさんあって気持ちがいい。移住するのにとても良い国だそうだ。海沿いを旅していて、ロシアとかアメリカとかたくさんの国からアパートを借りて住んでいる人をたくさん見かけた。
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夕飯。ヤナさんが「グアシュ」を作ると言って料理に取り掛かる。グアシュ?初耳。調べてみるとWikipediaでは「グヤーシュ」で登録されていた。
スロバキアの家庭料理のスープだそうだ。まさかまさかこんなところでスロバキアのお食事をいただけるなんてなんと本当に幸福なことか。
色々と細かな工夫が凝らされていそうなヤナさんの調理を覗く。
こちらがほぼ完成のグアシュ。
パンとワインをつけてくれた。もう自分にとっては高級レストランに足を運んだかのような豪華な食事だった。まだチェコから家具を運びきれていないらしく、テーブルは小さな台を使った。
グアシュはそれはもう本当に本当に美味しかった。「ビーフストロガノフみたいだね」と伝えたら、わかるけれど異なるらしい。自分には違いが分かりそうもない。
何にせよすごく幸せだった。食べるのがもったいないくらい。そこにワインまでついて、忘れられない晩餐だった。
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ヤナさんは自分が撮った写真を眺めて思い出に浸るのが好きで、スマホの写真を色々と見せてもらった。プラハの写真、ヨーロッパの色々な国に旅行した時の写真、色々眺めた。プラハに住んでいた時の家の写真を見せてもらった。その壁には何やら素敵な模様が描かれていたり、色々と不思議そうなものが置かれていたり、とにかく、見た目だけですごかった。今住んでいる家もこれからこんな方向性ですごくなっていくんだろうなと想像できた。
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それからネットフリックスで一緒に映画を見る流れになった。SFサスペンスもので「人間の意識を自由に移植できるようになったら」というテーマだった。ガブリエル氏曰くこういう世の中が近づいているかもしれない、とのことだった。
が、ヤナさんが立て続けにワインを勧めてくれるまま、飲み過ぎてしまったせいか、開始早々眠くなってしまって寝落ちしてしまった。物語が終わったタイミングで起きて「ごめん、寝た」と素直に謝った。みんな早めに就寝した。申し訳なかったなあ。