どこかでゆっくり作業をしたいなあと思ったのだけど何だか噛み合わない日だった。
ゆっくり座れる、快適で、電源とWi-Fiがあって、安くパンを買えるお店を探して走っていたのだけれどそんなに全てを兼ね揃えた都合のいい場所なんて現れなかった。
小さなパン屋↓
ちょっと大きいブドヴァという街に到着して、色々と見回ってみたけれど、観念してペカラ(モンテネグロでのパン屋)でパンを購入。
「ライダーフレンドリー」と書かれていたカフェで1ユーロのトルココーヒーを注文してパソコンに向かった。ノマドワーカーに優しい、電源のたくさんあるカフェで、座り心地も快適だった。やっぱり一度にいろんなものを求めちゃ大変だなと反省した。
隣の席に外国人らしきグループが座って英語でモンテネグロのおすすめや他の国での体験談を語り合っていた。会話に加われそうな気がしたけど作業に集中することにした。
暗くなるまで作業をした。
昨晩と同じ要領で、海沿いのどこかに人気の少ない広場があるだろう方式で寝る場所を探した。
何やら古いお城のような場所を地図上で発見。レビューも400件近くついていたので管理されている観光地かなと思ったけど行ってみた。
真っ暗で誰もいなくてただ古そうな壊れた建物があるだけで平らな地面もたくさんあった。ビール缶や割れた瓶が落ちていたのでここで地元の人が夜な夜な飲み交わしているんだろう。多分フリーな場所だ。
テントを張ることにした。
誰も人が来ない。観光シーズンから外れているからだろう。
気温も、外に長居するには肌寒い。
誰かが車でやってきた。テントもちょっと照らされた。こっちの存在には気付いているだろうけれど、遠くで何やら楽しそうに話していた。
声を聞く限り、多分地元の若い男女グループだったと思う。女性が一緒だと安心感がでかい。こういう人たちは自分たちの時間を楽しみたいからいちいちこんな旅人と絡むなんて面倒なことはしない。大丈夫だろう。
彼らはしばらくしたら離れていった。
ここはブドヴァの夜景がよく見える場所で、良い場所だった。
いつもはめんどくさくてやらないけれど、この景観の良さに惹かれて三脚とカメラを使っていろんな角度からスローシャッターで撮った。なかなか贅沢なキャンプだったと思う。
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他の写真
ペトロバツ(Петровац)という町。
モンテネグロの海沿いの街ではアメリカや西ヨーロッパから移住してきた人、あるいは別荘を持っている人とよく出会う。きっと物価が安くて自然の豊かなこの国はそういう場所としてとても人気なんだと思う。その流れを受けてか、ああやって高級マンションが建とうとしているんだなあと思う。その向こうにある海が見えにくくなっていくのかなあと思う。
あの離島には小さな祠が建てられている。
海のこの青グラデーションにすごく惹かれる。
スヴェティ・ステファン(Свети Стефан)というこれまた観光地を道路から見下ろした。
アメリカからやってきた陽気な老夫婦もこの景色を眺めていた。
彼らと少し話をした。一緒に写真を撮ったりして軽やかに応援してもらった。
ブドヴァに到着。
写真の左の方にある旧市街が観光の目玉。
でもやっぱり海の色に目がいく。
作業後に歩いた夜道